クエ7000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/04 14:00 UTC 版)
3000系への更新に伴って不要となったモハ3210形3240・3244の車体を流用し、車体中央部を無蓋化した上で復旧作業用クレーンや各種機材を搭載し、予備品の省形釣り合い梁式TR11台車を装着して落成した。改造はクエ7001が1966年(昭和41年)3月、クエ7002が1971年(昭和46年)6月にそれぞれ津覇車輌工業で施工された。更新に際してモハ3210形としての車籍は3000系に継承されていることから、2両とも新製名義で落成している。 本形式は車種記号が示す通り動力を搭載していないことから、救援出動や移動の際は5700系・78系などの自動空気ブレーキ仕様車との連結を必要としたが、機材用電源確保のためパンタグラフおよび電動発電機 (MG) を搭載していることが特徴である。 旧番対照旧番 改造後 旧モハ3244 クエ7001 旧モハ3240 クエ7002 本形式は本線と東上線に1両ずつ配備され、1971年(昭和46年)12月には54系の3050系への更新に関連して2両ともに台車を住友金属工業KS33Eに換装した。もっとも、2両ともほぼ運用機会を得ることなく、晩年は資材置き場として使われた後、クエ7002は1978年(昭和53年)に、クエ7001は1986年(昭和61年)にそれぞれ廃車となり、しばらく留置された後いずれも解体処分された。
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