キリスト教の礼典とは? わかりやすく解説

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キリスト教の礼典

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/17 04:34 UTC 版)

礼典」の記事における「キリスト教の礼典」の解説

英語の ordinances が指す「礼典」および「聖礼典」(せいれいてん)は特にキリスト教プロテスタントでは、概ね神の恵みをあらわすしるしを指す語であり、これはイエス・キリストによって制定され洗礼バプテスマ)と聖餐二つであるとされる教父アウグスティヌスも、礼典の数は二つであるとしていた。2世紀ディダケーエイレナイオス資料では礼典についての部分的な議論見られるにすぎない二つ礼典のうちイエス・キリストによる洗礼制定は、新約聖書マタイによる福音書2819節に確認され同じく聖餐制定は、マタイによる福音書2626節から29節と第一コリント11章23節に確認できるプロテスタント中にはギリシア語ミュステリオン(μυστηριον)、ラテン語のサクラメントゥム(sacramentum)に由来する英語サクラメントSacrament)の語を、使う立場使わない立場がある。英語ではローマ・カトリック同じくサクラメントの語を使う場合もあるが、日本のプロテスタント礼典聖礼典呼びカトリック教会の用語である「秘跡」は使われないプロテスタント教派により聖典礼を「恵みの手段」と考えるか、「信仰表明」と考えるかで理解実践違いがあると説明されている。 カトリック教会では、12世紀神学者ペトルス・ロンバルドゥスによって聖なるにちなん七つヴルガータ聖書根拠として秘跡聖典礼)としているが、宗教改革者はイエス・キリスト制定になる洗礼聖餐2つのみを聖礼典としている。 正教会ではμυστήριον(現代ギリシャ語読みでミスティリオン」、日本正教会訳では「機密」)を七つ限定する事を当初好まず、現在でも機密限定カトリック教会ほどには必ずしも強調しない。 「機密 (キリスト教)」も参照 神のみことばの説き明かし礼典戒規宗教改革者らが強調したキリスト教会三つのしるしである。1846年福音同盟会議2つ礼典地上における義務永続性確認したとする。 クエーカー救世軍のように、聖礼典行なわない教会もある。

※この「キリスト教の礼典」の解説は、「礼典」の解説の一部です。
「キリスト教の礼典」を含む「礼典」の記事については、「礼典」の概要を参照ください。

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