ガレス卿の死
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/13 16:58 UTC 版)
日々、権勢を増していくランスロット卿をねたんだモルドレッド卿、アグラヴェイン卿(二人ともガレス卿の兄にあたる)は王妃グィネヴィアとランスロット卿の不倫を暴露し、ランスロットを失脚させる計画を、ガウェイン、ガヘリス、ガレスの兄弟に持ちかける。ガレスたちの拒絶を受けるが、それでもモルドレッド達は13人を集め計画を実行する。しかし、不倫の現場を抑えられたランスロット卿は口封じにアグラヴェイン、ガウェインの息子であるフローレンス卿やガングラン卿ら12人の騎士を殺害し逃亡する。 身内を殺されながらもガレスはランスロットを尊敬していたため、またガウェインは非がアグラヴェインにあると考えたため、ランスロットに敵対し、攻撃を掛けるようなことは無かった。 しかし、不倫が発覚したため火刑に処されることとなった王妃を救出に来たランスロット卿はそれとは知らないながらも、刑場にいたガレス卿を兄のガヘリス卿ともども殺害してしまう。このとき、ランスロット卿を尊敬していたガレス、ガヘリスは万一のときランスロットに剣を向けたくなかったため、武装していなかったので防御すらできなかったのである。 同じ弟であるアグラヴェイン卿や、息子のフローレンス卿とロヴェル卿を殺されても我慢したガウェインであるが、ガレスが殺されたと聞いたガウェイン卿は悲しみのあまり気を失っている。こうして、激怒したガウェイン卿は反ランスロット派に転向し、アーサー王がランスロット卿と和平しようとするたびに厳しく反対することになる。 一方、ランスロット卿もガレス卿を愛していたため、過失とはいえ殺害してしまったことを悔いることになる。 表 話 編 歴 アーサー王物語主要人物 アーサー - イグレイン - イズールト - エクター - エレイン - グィネヴィア - コンスタンティン3世 - トリスタン - パーシヴァル - バン - マーク - マーリン - 湖の乙女 - モーガン・ル・フェイ - モルゴース - モルドレッド - ユーサー - ロット その他の円卓の騎士 アグラヴェイン - アグロヴァル -アンボー- エクター・ド・マリス - エレック - ガウェイン - ガヘリス - ガラハッド - ガレス - グリフレット - ケイ - サグラモール - ディナダン - トー - パロミデス - ファリアン - ブルーノ - ベディヴィア - ペリノア - ペレアス - ボールス - マーハウス - ユーウェイン - ライオネル - ラモラック - ランスロット - ルーカン その他の人物 漁夫王 - ヴォーティガン - キルッフ - タリエシン - ベイリン - ヘラヴィーサ - マルジン - ルキウス - ローエングリン - ディンドラン - リトー - フェルギュス - グリグロワ - 人物一覧 事物や場所など エクスカリバー - アロンダイト - 聖杯 - 円卓 - ベイドン山の戦い - カムランの戦い - アヴァロン - キャメロット - ティンタジェル城 - ドゥムノニア - コーンウォール - ウェールズ - 赤い竜 - 白い竜 主要作品 マビノギオン - ブリタニア列王史 - ランスロまたは荷車の騎士 - トリスタンとイゾルデ - ガウェイン卿と緑の騎士 - パーシヴァル - アーサー王の死 - 関連書籍一覧 - 関連作品一覧 関連項目 ケルト - ケルト神話 - 中世文学 - 騎士道文学 - 聖杯伝説 - 騎士道 - 宮廷愛
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