カンジュのNGO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/17 06:21 UTC 版)
1979年、ラフォンタン師は、米国聖公会アッパー・サウスカロライナ教区(The Episcopal Diocese of Upper South Carolina, EDUSC:サウスカロライナ州内陸部の教区)の第6代主教ウィリアム・A・ベッカム(英語版)と会って、協力関係を結んだ。程なくして、カンジュの、草に覆われた乾いた丘の上に、ボン・ソヴール教会(L'Église Bon Sauveur、「よき救い主教会」の意)と名付けられた教会が開設された。1981年、カンジュにおけるEDUSCによる医療支援の最初の派遣が行われた。1980年代半ばには、EDUSCが組織した土木事業によって、上水道が整備された。その後、クレムゾン大学によるCEDC (Clemson Engineers For Developing Countries) の事業によって、水道施設は更新された。諸施設の建設事業によって、総合診療所、眼科診療所、歯科診療所や、総合病院が開設され、地域の女性に就業の機会を提供する縫製作業所も設けられた。EDUSCは「Adopt-a-Village」と名付けたプロジェクトによって、15以上の学校を、この地域に開設した。 2009年、CEDCは、ザンミ・ラサンテ病院やEDUSCと協力し、カンジュ公営水道事業に取り組んだ。カンジュにおける水道施設の更新と拡充のために、EDUSC は120万ドルの資金を提供した。1年半ほどの間に、9カ所の噴水施設、のべ200,000ガロン(およそ757トン)の貯水能力をもつ4カ所の大規模水槽、一日あたり144,000ガロン(およそ545トン)の配水能力をもつ強力なタービンが設置された。上水は、カンジュの急峻な斜面を、全長2マイル(およそ3.2km)ほどの亜鉛めっきパイプを用い、ポンプによって1,100フィート (340 m)の比高を押し上げられている。このシステムは、2012年6月から稼働している。
※この「カンジュのNGO」の解説は、「カンジュ」の解説の一部です。
「カンジュのNGO」を含む「カンジュ」の記事については、「カンジュ」の概要を参照ください。
- カンジュのNGOのページへのリンク