カフェ・バーとは? わかりやすく解説

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カフェ‐バー【(フランス)café-bar】

読み方:かふぇばー

しゃれたインテリアカクテルなどを特徴とする飲食店


カフェバー


カフェバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 03:50 UTC 版)

カフェバーCafe and Bar)は、日本喫茶店飲食店の営業形態の一つ。内装、メニュー、接客スタイルがカフェバーの融合した形の店舗で、日本では主に1980年代に流行した。

概要・歴史

前史

1980年代初頭、東京都港区西麻布(霞町)に「レッドシューズ」という飲食店がオープンした。深夜営業を行っており、六本木で遊び疲れた若者が始発電車を待つのに便利であった。

ビルの地下にある小さな店で、内装は松井雅美が担当。アールデコ調に和風(風神・雷神の壁画が描いてあった)を加えたデザインがおしゃれであった。レッドシューズの扉には「cafe & bar」と書かれており、カフェバーブームの走りとなった。このレッドシューズをプロデュースしたことで、松井は「空間プロデューサー」としてその名を知られるようになる。

喫茶店とバーの境界線を越えて

同時期に渋谷では「ソーホーズ」(Soho-'s)[1]がオープンし、ニューヨークにあるロフトをカフェに仕立てたイメージ空間が評判となり、バーでありながら、「ビールウイスキーも、ケーキも味わえる店」として、連日のように人が押し寄せる繁盛ぶりを見せていた。ソーホーズの名前はソーホーズ・ホスピタリティ・グループ元会長の月川蘇豊の名に由来する。

ブームは瞬く間に各地に拡大し、若年層を集客対象とする飲食店は既存店も含めカフェバーの呼称を用いた。こういった現象によって各店は差別化に知恵を絞ることになり、多くの「カフェバー亜種」を生んだ。

デイタイム営業も多くなり、軽食、ソフトドリンクに限らず、見た目鮮やかなカクテルが昼夜を問わずテーブルを飾った。

女性に圧倒的支持を受けた東京・表参道の「キーウエストクラブ」(1984年開店、経営は東京ブラウス 店は現存しない)では服装による入店チェックも行われ、ドラマのロケに使われたり観光スポットにもなったりと、一時はカフェバーの代名詞としてもてはやされた。

沈静化と再勃興

その後1990年代より、各地に様々なタイプの「カフェ」が乱立すると、こうしたタイプのカフェでも喫茶店とバーの境界線はなくなったことで、いわゆる旧タイプの「カフェバー」に該当する形態の飲食店は現在も多数存在するが、かつてのように「カフェバー」と称することはなくなった。その後、2000年代に入ると、サブカルチャーの系譜のコスプレ系飲食店が酒類を提供したり、深夜営業を行うことも多くなった。この際にガールズバーキャバクラなどの水商売との同一視を嫌い、「カフェバー」と称して営業する店舗が出てきている。

脚注

  1. ^ この当時、月川は「海外ではケーキやコーヒーを飲んだり食べたりしているそばで、ビールやウイスキーを飲むような光景が当たり前だけど、日本ではまだ日常的じゃなかったから、そんなつまらない概念を取り払うために、この店をオープンさせたけど、後になってマスコミが勝手にカフェバーと名をつけてカテゴライズしてしまった。それにはちっとも納得していない。」と語っている。 1998年 商店建築社「アイ ラブ レストラン」網野由美子参照。

関連項目


「カフェバー」の例文・使い方・用例・文例

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