カイロプラクティック
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/19 18:18 UTC 版)
「ワクチン忌避」の記事における「カイロプラクティック」の解説
カイロプラクティックは歴史的に、全ての疾患の原因は脊椎へ遡ることができるためワクチンの影響を受けないという信念のもと、予防接種に強く反対してきた。カイロプラクティックの創始者であるダニエル・デビッド・パーマー(英語版)(1845–1913) は、「不潔な動物の毒の接種よって人を天然痘やその他の病気から『保護』しようと努力するというのは不条理の極みである」と書いている。現在でも予防接種に関してはカイロプラクティックの専門家の間で議論がある。ほとんどのカイロプラクティック関連書籍では予防接種の否定的側面に焦点を当てている。1995年のアメリカ合衆国のカイロプラクターに対する調査では、約3分の1が予防接種には疾病を予防する科学的証拠がないと信じていた。カナダカイロプラクティック協会 (Canadian Chiropractic Association) は予防接種を支持しているが、アルバータ州で2002年に行われた調査では、カイロプラクターの25%が子供への予防接種を支持する助言を行い、27%が反対する助言を行った。 カイロプラクティック大学のほとんどは科学的エビデンスに沿った方法で予防接種に関する教育を行おうとしているが、いくつかの施設はその否定的側面を強調しているように見える。1999年から2000年にかけてカナディアン・メモリアル・カイロプラクティック・カレッジ(英語版)の学生に対して行われた横断的調査では、公式には反ワクチンの観点からの教育はされていないものの、4年生は1年生よりも強く予防接種に反対しており、4年生の29.4%が予防接種に反対したという報告がなされた。2011年から2012年にかけての同校の学生に対する追跡調査では、予防接種を支持する態度が支配的であり、学生の支持率は84%から90%と報告された。研究の著者の1人は、この態度の変化は「当時カレッジを支配していた、予防接種への反対を唱えたパーマーの予言を擁護する一部のカリスマ的学生集団」の影響が失われたためであると提唱した。
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