オーストラリア偵察
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/22 05:30 UTC 版)
「伊号第二十五潜水艦」の記事における「オーストラリア偵察」の解説
2月8日、伊25はクェゼリンを出港し、オーストラリア方面に向かった。15日、シドニーの航空偵察をする予定だったが波が高く、翌16日も同じ状況だった。17日0430、航空偵察を行い、軽巡3、駆逐艦2、潜水艦5を含む、23隻の艦船の在泊を報告。0730に搭載機を揚収した後、14ノットで南に向かった。26日早朝、メルボルンを飛行偵察し、重巡1、軽巡5、輸送船19の在泊を報告。搭載機の迎撃のために戦闘機2機が発進したが見つかることはなく、対空砲火を受けることもなかった。 3月1日、ホバートを飛行偵察し、輸送船5の在泊を報告。6日2015と2230に輸送船1隻ずつを発見。7日0400、ウェリントンの飛行偵察をする予定だったが、荒天による艦の揺れを考慮して水上から発進することとした。しかし、艦の揺れがひどく、主翼が損傷したため中止された。翌8日0300、荒天による艦の揺れを考慮して水上から発進し飛行偵察。搭載機の揚収後航行中、6,000トン級の輸送船を発見。12日1630、グレートバリア島北東沖で哨戒艇2隻に発見され追跡されるが、振り切ることに成功。13日、オークランドを飛行偵察し、輸送船4の在泊を報告。搭載機の発進から1時間後、接近する輸送船を発見。砲撃準備をするが、相手は伊25を見つけずに去っていった。 搭載機の揚収後、伊25はこの10,000トン級輸送船を追尾し、魚雷を2本ずつ、計4本発射。2回の爆発音を聴取し、輸送船を撃沈したと判断した。16日、20,000トン級輸送船と護衛の重巡1隻を発見し、攻撃位置への移動中、重巡が伊25の方へ向かってきたため潜航。その後浮上し、搭載機を使用して相手を探したが、見つけられなかった。19日早朝、スバを飛行偵察し、エメラルド級軽巡洋艦1、輸送船4、小型船若干の在泊を報告。搭載機はサーチライトで照らされたが、発光信号を送ったところサーチライトは消えた。22日1445、北に向かう重巡1隻を発見するも、追い越すことができず攻撃に失敗。23日、パゴパゴに到着するも、荒天により飛行偵察は中止。その後潜望鏡偵察を行った。30日、トラックに到着。31日1500、トラックを出港し、4月4日に横須賀に到着して整備を受ける。
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