オプションの命令セット
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/26 17:01 UTC 版)
「PDP-11」の記事における「オプションの命令セット」の解説
拡張命令セット(extended instruction set、EIS) PDP-11/35、11/40、11/03 でのオプション。後期機種では標準となった。MUL、DIV - 乗算と除算 ASH、ASHC - 算術シフト 浮動小数点命令セット (floating instruction set、FIS) PDP-11/35、11/40、11/03 でのオプション。FADD、FSUB、FMUL、FDIV - 単精度のみ。レジスタオペランドの指すスタック上の浮動小数点数を対象とする。 浮動小数点プロセッサ (floating-point processor、FPP) PDP-11/45およびその後の多くの機種でのオプション。単精度または倍精度についての全ての浮動小数点演算。どちらになるかは浮動小数点ステータスレジスタ内のビット設定による。 単精度浮動小数点数の形式は IEEE 754 以前のものだが、符号ビット、8ビット指数、23ビット仮数(けち表現)となっている。 ビジネス命令セット (commercial instruction set、CIS) 11/23 と 11/24 ではマイクロコードによるオプション、11/44では追加モジュール、11/74では一部バージョンでサポート。COBOL と Dibol(英語版) で使用する各種文字列命令と十進命令をサポート。 PSWアクセス命令 PSWはメモリアドレス 177 776 にマッピングされているが、最初期の機種以外では以下のような命令があって、PSWにより直接的にアクセスできる。SPL - 優先度レベルの設定 MTPS - PSWへ転送 MFPS - PSWから転送 他のメモリ空間へのアクセス命令 命令論理空間とデータ論理空間を複数提供する後期機種において、他の論理空間にアクセスするための命令群で、直交性がない。例えば、オペレーティングシステム内のランタイムサービス(システムコール)ルーチンが呼び出し側と情報交換するのに用いた。MTPD(move to previous data space) MTPI(move to previous instruction space) MFPD(move from previous data space) MFPI(move from previous instruction space)
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