オビツ60
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/08 18:21 UTC 版)
1/3スケール相当の素体として、「オビツ60」がある。これは男性ボディこそ発売されていないものの、男性用の胸部パーツが発売されており、交換することで男性ボディとして使用することができる。腰部パーツについてはオビツ55の腰部を使用することで再現可能。女性胸部パーツもS・M・Lサイズが用意されており、パーツ売りもされている。 ドルフィー・ドリーム(DD)素体と同様ABS樹脂とポリアセタール(POM)を組み合わせた可動フレームにポリ塩化ビニル(PVC)製の外皮を被せた仕様であり、肘・膝が二重関節になっている初期のタイプと球体関節の後期タイプがある。腰も通常タイプとソフトタイプが存在する(球体関節タイプはソフトタイプのみ)。また、足の裏にマグネットが内蔵しており、スチール製の台座に支柱なしで立つことができる。 オビツ60は別売りのハンドを使うことで「握り手」「持ち手」などの表現ができる。ただしDDに比べて種類が少ないため、DDのオプションハンドを流用するユーザーも多い。ヘッドはDD同様多くの種類があり、自社や他社のウィッグにも対応する。また、ドールアイも自社製のものが販売されており、それを固定するためのオリジナルアイホルダーもある。 オビツ60の欠点としてウイッグや服からの色移りが挙げられる。これは外皮にPVCを使っているためで、長時間着たままでいるとウイッグや布の色素がPVCに染みこみ、後が残ってしまう。内部まで染みこんでいるため研磨での除去は不可能であり、パーツごとの交換が必要になる。色移りの対処法は頻繁に着せ替えをすることや、色移りする箇所をビニールなどで包む事で防ぐ事ができる。色移りを除去するリムーバーも発売しているが、浸食の度合いが大きいと完全に除去できない可能性がある。 旧ボディでは首の可動が狭く、保持が弱いという欠点があったが、改良型の首ジョイントパーツでは首の保持や可動が見直されている。ただしスプリングで固定されているため、交換にはヘッドを暖めるかジョイントを分解するなどの作業が必要となる。 最近はオビツ50を中心に展開しているため、オビツ60を素体としたドールのリリースは行われていないが、パーツ単位の生産は行われている。
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