エーテルの否定とは? わかりやすく解説

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エーテルの否定

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/07 07:04 UTC 版)

エーテル (物理)」の記事における「エーテルの否定」の解説

前述の「エーテルの風」の実験結果についてエーテルの風が検出されなかったことは、エーテル概念そのもの否定する意見生み出した。そして、アインシュタイン特殊相対性理論エーテル実在性根本から完全否定するに至ったローレンツエーテル基準とした絶対座標系の存在考えたのに対しアインシュタインエーテル含めた絶対座標系及び絶対基準特殊相対性理論根本から否定するとし、その存在否定した。これは「相対性理論称される所以となっている。 アインシュタインは、より根本的な原理から「長さ」や「時間」といった性質導出できるはずであると考えた。そして、ローレンツ変換マクスウェルの方程式から切り離し時空間性質を表す基本的な法則であると仮定したまた、アインシュタインは「エーテル」を物質を表す言葉とせず、真空であっても空間には重力場電磁場存在することから、こうした空間を「エーテル」と呼ぶことを提唱した。この場合エーテルには位置という概念存在せず、従って「エーテル対す相対運動」を考えることは無意味となる。 アインシュタイン相対性原理を最も根本的な原理として考えたのに対し特殊相対性理論の基礎造ったローレンツ相対性原理根本エーテルであると考え、「長さの収縮」や「時間の遅れ」に表されるように、物体特性エーテル中の運動により変化する考えたアインシュタインとの違いは、長さ時間について絶対的な基準設けることを可能と考えか否かである。これは物理哲学問題であるため、決着はついていない。従って、エーテル実在性は完全には否定されていないと言える

※この「エーテルの否定」の解説は、「エーテル (物理)」の解説の一部です。
「エーテルの否定」を含む「エーテル (物理)」の記事については、「エーテル (物理)」の概要を参照ください。

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