エンジン排気によるもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/04 08:25 UTC 版)
エンジンの排気により空気中の水分が増加し、飽和水蒸気量にまで達する場合があり、それが凝縮し水滴、氷になり雲となる。 航空機の燃料として、レシプロエンジンの場合はガソリン、ジェットエンジンの場合は灯油をベースとしたケロシンが使われる。いずれも主な成分は炭化水素であり、炭素は燃えて二酸化炭素になり、水素は水となり、水蒸気として放出される。 元々、大気中に存在する水分と合わさり、大気中の微粒子等を核として水滴が成長、さらに高々度の低温の下で氷結して飛行機雲となる。このため、中緯度地域では5,000m〜13,000mの高度に存在していることが多い。 エンジンが4つある飛行機(ボーイング747、エアバスA340など)からは4本の雲が出るが、左右2本ずつがまとまって2本しか出ていないように見えることがある。航空機の機種を知る手がかりにしようとする場合は注意が必要である。エンジンが2つある飛行機(ボーイング767、エアバスA320、ボーイング777等の二発エンジン機その他軍用機)は2本の雲が出る。F2、F16は一本の雲が出るDC10、MD11等は3本の雲が出る
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