エロシェンコ像〈中村 彜筆 一九二〇年/油絵 麻布〉
主名称: | エロシェンコ像〈中村 彜筆 一九二〇年/油絵 麻布〉 |
指定番号: | 1750 |
枝番: | 00 |
指定年月日: | 1977.06.11(昭和52.06.11) |
国宝重文区分: | 重要文化財 |
部門・種別: | 絵画 |
ト書: | |
員数: | 1面 |
時代区分: | 大正 |
年代: | 1920 |
検索年代: | |
解説文: | 中村彜【つね】(一八八七~一九二六)は、三十八年間という短い生涯ながら全情熱を絵画に傾け、次々と秀作を発表し、近代洋画界に大きな足跡を遺した。彼は初め白馬会研究所や太平洋画研究所で勉学し、明治四十二年の文展で褒状を受け、翌年には三等賞を得るなど早くからその才能を評価された。 本図は、わが国に亡命し各地を放浪していた白系ロシアの盲目の詩人ワシリー・エロシェンコ(一八九九~一九五二)を描いたもので、ルノワールを思わせるような黄褐色の色調と柔軟な筆触によって詩人の内面まで描き出し、技法も作風も一つの完成に達したことを示しており、彼の代表作にあげられる。この作品は大正九年の第二回の帝展に出品され、二年後にパリの日仏美術交換展にも出品され好評を博した。 |
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