NiTn19【エヌアイテイーエヌ19】(工芸作物)
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登録番号 | 第14532号 |
登録年月日 | 2006年 12月 14日 | |
農林水産植物の種類 | さとうきび | |
登録品種の名称及びその読み | NiTn19 よみ:エヌアイテイーエヌ19 |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台三丁目1番地1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 杉本明、氏原邦博、寺島義文、下田聡、前田秀樹、勝田義満 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「F172」に台湾糖業研究所の育成系統を交配して育成されたものであり、収量構成型はかなり茎数型、黒穂病抵抗性がかなり強の製糖原料向きの品種である。草型は直立葉である。葉身長及び葉幅は中、葉色は濃、葉鞘の長さは中、葉鞘のろう質物はやや多、肥厚帯の形態は三角型、朝顔状三角型、葉耳の形態は槍型、葉舌の形態は三日月型である。蔗茎の形態は円筒型、蔗茎の基本色は黄緑、蔗茎の複色は緑、蔗茎のろう質物は多、茎肉の色は黄緑、ずい孔率はやや小、気根発生節数は無、茎皮の硬度はかなり硬である。芽子の形態は卵円型、狭卵円型,長五角型、芽子の突出度はやや凸、芽子の大きさは小、芽翼は広、芽溝の有無は無、根基の条数は三条、原料茎長は中、茎径はやや細、原料茎の均一性は良、原料茎の直立性はやや直立である。発芽性は良、発芽の遅速性は中である。萌芽性及び萌芽の遅速性は中、分げつ性は強、初期伸長性は中、地域適応性は南、出穂性はかなり少、出穂の早晩性及び登熟性は中、梢頭部折損性は難である。倒伏度はやや少、脱葉性はやや難である。収量構成型はかなり茎数型、蔗茎の収量性はかなり多、糖分は中、モザイク病抵抗性は強、黒穂病抵抗性はかなり強である。「NCo310」と比較して、分げつ性が強いこと、出穂性が少ないこと、黒穂病抵抗性が強いこと等で、「NiF8」と比較して、分げつ性が強いこと、出穂性が少ないこと、脱葉性が難であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、九州農業試験場(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、鹿児島県西之表市)が、平成4年に鹿児島県農業試験場徳之島支場(鹿児島県徳之島)において、台湾糖業研究所(中華民国)で「F172」に育成系統を交配した種子を播種し、平成5年に個体選抜、以後栄養系選抜により育成された品種であり、9年から九州農業試験場において、生産力検定試験、特性検定試験及び系統適応性検定試験を行い、15年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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