エチオピアニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:49 UTC 版)
「ラスタファリ運動」の記事における「エチオピアニズム」の解説
18世紀にアメリカに誕生したバプテスト教会の黒人説教師たちは、聖書にある「エジプトから王が到来し、エチオピアは、神に向かって手を差し伸べる」(詩篇 68:31)など、黒人と聖書の結びつきを訴え、エチオピアを世界に離散した黒人の母国のように語った。この運動は伝道活動へと発展し、新世界の黒人の間に広まった。 19世紀の欧米に聖書から有色人種を排除する目的から、科学者の間で聖書に登場する人種を証明する論争が起こった。研究の過程で古代エジプト人と古代エチオピア人は黒人であり、同一の人種であるという説が浮上した。これらの説はアメリカ植民地協会のエドワード・ウィルモット・ブライデン(英語版)がさきがけとなって、エチオピアニズムとして体系化された。黒人の祖先が人類文明の起源を作ったという考えは、世界中の黒人の尊厳に影響を与えた。新世界の黒人の伝統では「エチオピア」とは北アフリカを含む全アフリカを指す言葉となっている。
※この「エチオピアニズム」の解説は、「ラスタファリ運動」の解説の一部です。
「エチオピアニズム」を含む「ラスタファリ運動」の記事については、「ラスタファリ運動」の概要を参照ください。
- エチオピアニズムのページへのリンク