エアソフトガンにおけるバランスバルブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 16:28 UTC 版)
「バランスバルブ」の記事における「エアソフトガンにおけるバランスバルブ」の解説
各専門用語についてはエアソフトガンの項目を参照。 はじめてエアソフトガンのカスタムパーツとしてバランスバルブを発売したのは、ハックメカトロである。 エアソフトガンの一種であるガスガンには、弾丸発射用のガスを薬室に送り出すためのバルブがついており、これを撃鉄の打撃力で開き、弾丸を発射する。このバルブにはアップストリーム式とダウンストリーム式があり、バルブが閉じているとき、前者はバルブが閉じる方向に、後者はバルブが開く方向にガスの圧力がかかっている。そのため、供給されるガスの圧力が上がると、アップストリーム式ではガスの圧力でバルブが開かなくなり、ダウンストリーム式ではバルブの気密性が圧力に負けてガス漏れが発生する。これらの現象は、リキッドチャージ時に炎天下での威力(運動エネルギー)の上がりすぎを防ぐリミッターとしての働きを持つが、威力を上げるために意図的にガスの圧力を上げたい場合は障壁となる。 そのため、バランスバルブ発売以前は、高圧ガスカスタムをすると、アップストリーム式では張り付きに負けない強い力でバルブを開くため、ダウンストリーム式ではガス漏れ防止のために硬くされたバルブ閉鎖用スプリングに抗するため、必然的に撃鉄に高レートスプリングを使わなければならなかったが、このバルブの登場によって弱いスプリングでも充分開放できるようになり、その後の高圧カスタムの必需品となった。当然ながら、バランスバルブは従来のバルブが持つ安全性を備えておらず、まさに「高威力を極める」以外の使い道がないカスタムパーツだった。 高威力ガスカスタムガンの悪用が多発したことを受けて行われた2006年の銃刀法改正以降、活躍の場を減らしつつある。
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