ウーズレーとしての展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/01 08:31 UTC 版)
「ファーガソン (企業)」の記事における「ウーズレーとしての展開」の解説
1887年、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州で牧羊業を営み、発明家であったフレデリック・ウーズレー(Frederick Wolseley)が、自らの発明した羊毛刈取機の製造を事業化したウーズレー羊毛刈取機械会社(The Wolseley Sheep Shearing Machine Company Limited)をシドニーで設立したことに起源を有する。当時の卓越したビジネスマンであったウーズレーは、羊毛刈取機の需要が季節波動の大きいことを前提に、初めから事業の多角化に乗り出し、1889年にイギリス・バーミンガムに会社を移転しウーズレー・エンジニアリング・リミテッド(Wolseley Engineering Limited)を設立、1894年に健康上の理由でウーズレーは一線を退くが、同社に勤務していたハーバート・オースチンが中心となり1896年に最初の自動車を製造、100台ほどを製造したのち自動車部門はビッカーズに売却されるが、その後ウーズレーの名を冠した自動車は大衆的な人気を博するに至った。 自動車ブランドとしての以降の展開に関しては、「ウーズレー」を参照 以降、農業機械と電気柵の製造を中心としていたが、1960年にNu-Way Heatingを買収し、1965年にはGranville Controls and Yorkshire Heating Suppliesを買収、配管・暖房配水器具メーカーとして成長する下地となった。1982年にアメリカ東海岸の配管ディストリビューターであるFerguson Enterprises Inc.を傘下におさめることでアメリカ事業に進出、イギリス・アメリカ両国での買収が続いたのち、1992年にフランスの配管業者であるBrossetteの買収を皮切りに大陸ヨーロッパ地域に進出した。2000年に配管・資材以外の事業をCinvenに売却する一方、2002年にオランダのセントラルヒーティング業者であるWascoを、2003年にスイスの配管業者であるToblerをそれぞれ買収し傘下企業とした。2011年にBrossetteをサンゴバンに売却するが、 2012年にニューヨーク拠点の配管業者であるDavis & Warshow Inc.を買収し、Ferguson Enterprisesと併合した。2016年3月に傘下としていたフランスの建築資材メーカーBois&Matériauxを売却した。
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