ウクライナの潜水艦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/06/28 08:42 UTC 版)
「ザポリージャ (潜水艦)」の記事における「ウクライナの潜水艦」の解説
1997年から2010年に至るまで、「ザポリージャ」はウクライナ海軍にとっては唯一の潜水艦であった。ミサイル巡洋艦「ウクライナ」とともに、「ザポリージャ」はウクライナ海軍の誇りの象徴的存在であった。しかし、その修理にあまりに手間が掛かっていることや、費用の問題、それに旧式な潜水艦そのものの問題から、ミサイル巡洋艦「ウクライナ」と並んでしばしば不要論が出されてきた。 なぜウクライナ海軍にとって潜水艦が必要なのか、それについてウクライナ国防省の新聞は次のように説明している。 ウクライナにとって海軍の潜水戦力保有は、海軍の持つべき価値のシンボルとなっている。ウクライナ以外のすべての主要な黒海沿岸諸国、すなわちトルコ、ロシア、ルーマニア、ブルガリアは潜水戦力を持っており、ウクライナだけがこれほど長期にわたって修理と潜水艦保有が理に適っているかの話し合いを続けてきた。強い産業を持った強国だけが潜水艦隊を持つことができるのである。そうでない国では、潜水艦は港に係留され、戦力を失う。また、潜水艦の維持や乗員の養成は短期間で為し得るものではない。 ウクライナ国防省では、予算のうち10ないし12%が装備品の更新に当てている。これはポーランドやトルコにおける50%、カザフスタンの45% に比べて著しく低い。すなわち、ウクライナでは装備の更新が進まないため、相対的に装備の兵器の陳腐が年々進むということを意味している。2011年度は、2010年度よりかなり多くの予算が必要となると指摘されているが、経済状況次第であるが、ウクライナ事変でのセヴァストポリを占拠が行われ起こっていた当時は不幸にも同市の港に係留されていたため他の係留艦とともに強制的にロシア軍に接収された。
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