イールソン空軍基地のレッドフラッグ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/21 23:20 UTC 版)
「レッドフラッグ (演習)」の記事における「イールソン空軍基地のレッドフラッグ」の解説
詳細は「en:Red Flag – Alaska」を参照 レッドフラッグはアラスカ州のイールソン空軍基地とエルメンドルフ・リチャードソン統合基地においても1年間に4回、各回10日間の日程で開催される。こちらの名称は、レッドフラッグ・アラスカ (Red Flag - Alaska, RED FLAG-Alaska) となっている。レッドフラッグ・アラスカもより現実的な戦闘状況を再現するようになっており、連携戦闘が重視される。 運営は太平洋空軍による後援などによって行われている。レッドフラッグ・アラスカはもともと、コープサンダー (COPE THUNDER)の名称で開催されていたが、2006年にネリス空軍基地で行われるレッドフラッグにちなんで、レッドフラッグ・アラスカに名称変更された。アメリカ空軍は、コープサンダーをレッドフラッグにする事によって、レッドフラッグへの参戦の機会がさらに増えるとしている。また名称変更と同時に、内容もネリス空軍基地で行われるレッドフラッグと同様のものに改められた。コープサンダー時代は、演習にアグレッサー機が部隊として参加する事はなく、演習に参加する戦闘機部隊が順番で、アグレッサー部隊を演じていた。 コープサンダーは、フィリピンのクラーク空軍基地にて1976年に初回が行われ、ピナトゥボ山噴火の影響による同基地閉鎖に伴い開催地をイールソン空軍基地に移転した。実戦経験がないパイロットに、実戦に近い状態を経験させ、太平洋空軍における最高の実戦シミュレートを維持することが目的であった。 レッドフラッグ・アラスカにはコープサンダー時代から、ドイツ、スウェーデン、カナダ、イギリス、日本、ニュージーランド、オーストラリア、モンゴル、シンガポールが参加している。開催時には毎回平均で、700人の軍人と60機の軍用機がイールソン空軍基地へ、500人の軍人と40機の軍用機がエルメンドルフ空軍基地へ赴く。参加者は開催の1週間前には現地に到着し、現地や周辺空域でオリエンテーション飛行を行い、地理的及び安全性に関する説明を受ける。 演習空域は基本的にはアラスカ州内だけだが、カナダ軍が参加する場合には、カナダ空域にまで及ぶこともある。 レッドフラッグに参加するオーストラリア空軍のF-111 レッドフラッグに参加するドイツ空軍のトーネード IDS レッドフラッグに参加するインド空軍のSu-30MKI レッドフラッグに参加するイスラエル空軍のF-16 レッドフラッグ・アラスカに参加する航空自衛隊第306飛行隊のF-15J
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