イールゼー修道院
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 08:58 UTC 版)
町の東部にかつてのベネディクト会修道院であったイールゼー修道院がある。聖母マリアに捧げられたこの修道院は1186年にロンスベルク辺境伯ハインリヒによってイールゼーの城山に創設され、早くも1190年には麓の現在の場所に新たに建造された。主要なパトロンは1390年から1803年までハプスブルク家であった。 1849年、修道院内にクライスの精神病院が設けられた。この病院施設はナチス独裁政権下で「生きる価値のない者」を殺害するために悪用された。1939年から1945年までの間に2,000人以上の子供や男女がハダマール、グラーフェネック、ハルトハイムの絶滅収容所に送られたり、「E-Kost」(必須栄養素が除かれた食品)または薬物投与によって殺害されたりした。1981年に、かつてこの戦争犯罪が行われた場所にマルティン・ヴァンク作の記念像が建立された。 現在この修道院はシュヴァーベン管区の会議・教育センターとなっている。
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