インフルエンザ、インフルエンザ様疾患
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/25 02:19 UTC 版)
「気道感染」の記事における「インフルエンザ、インフルエンザ様疾患」の解説
風邪とインフルエンザの違い風邪 (Cold)インフル (Flu)発熱 まれ 頻出(37-38℃) 頭痛 まれ 頻出 疼痛 わずか 大部分、重度となりえる 疲労・脱力 時々 大部分, 2-3週続く 極度の疲労 なし 大部分 鼻汁 頻出 時々 くしゃみ 頻出 時々 のどの痛み 頻出 時々 詳細は「インフルエンザ」を参照 インフルエンザウイルスによる感染症である。RSウイルスやパラインフルエンザウイルスによってもほぼ同様の症状が出る(インフルエンザ様疾患という)ためワクチンを打ったのにインフルエンザになったというエピソードが生まれることがある。インフルエンザは冬に多く、インフルエンザ様疾患は春や夏に多いという特徴がある。インフルエンザの症状としては、急性の高熱、悪寒、関節痛、のどの痛み(ただし咽頭の発赤、腫脹はない)、咳、鼻水などがあげられる。通常は自然治癒するのだが高齢者は重症化し死に至ることもあるので予防が大切と言われている。空気感染(飛沫感染)するため、感染者は5日間の就業停止が望ましいと言われている。特に高齢者との接触は避けたいところである。また抗菌薬の投与に肺炎の予防効果はないと言われている。治療薬としてタミフルやリレンザが有名である。健常者にタミフルを使っても症状回復を1日早めるものの感染期間(伝染させる期間)は縮まないこと、肺炎など合併症は減少しないこと、死亡率が下がらないことから健康で合併症のない成人、小児においては積極的に投与する意義は薄いと考えられている。学校保健法によると、解熱後二日経過したら登校が可能となる。
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