インターアーバンの定義とは? わかりやすく解説

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インターアーバンの定義

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/13 22:53 UTC 版)

インターアーバン」の記事における「インターアーバンの定義」の解説

インターアーバン」はアメリカ合衆国発祥とする。 19世紀最後10年間に、アメリカ合衆国中西部オハイオインディアナミシガンイリノイ各州)では、都市間を結ぶ電気鉄道急速に発達したこうした鉄道について記述したり、語ったりする場合に、「都市と都市を結ぶ電気鉄道」を意味する語「インターアーバン・エレクトリック・レイルウェイ」を略してインターアーバン」と呼ぶようになったのがその起源である。 当時アメリカ合衆国で、都市間を結ぶ電気鉄道には二種類存在した一つ都市農村連絡するために建設され路面電車網がお互いに接続することで都市間のネットワーク形成したケースである。この種の路線主としてニューイングランド地方発達した農村地域での短距離移動農村から町に出る際には簡便適切な交通機関であったが、都市間(拠点間)移動分野では所要時間がかかりすぎてあまり実用的な存在ではなかった。 もう一つは、初めから都市間の直結意図して建設され高速路線である。一般にインターアーバンとはこの後者の種類鉄道を指す。 当時アメリカ合衆国都市連絡目的とした電気鉄道は以下のような特徴持っていた。 市街地では併用軌道郊外では専用軌道走行する当初から電気鉄道として建設されたものが中心だが、蒸気機関車運行されていた既存路線電化したものもある。 旅客輸送収入主な収入源としていた。 車両ボギー車で、連結運転が行われる事もあった。 機関車よりも軽量な電車運転するよう設計されていたため、軌道簡便済んだ所要時間運行間隔から、50マイル (80 km) 程度離れた都市間内で最もその能力発揮した1890年代から1930年代まで建設された。 上記特徴を持つ路線アメリカ合衆国ではインターアーバンと呼ぶことが多い。 7を除けば、これらの特徴福井鉄道福武線京阪京津線広島電鉄宮島線市内線鹿児島市電谷山線など日本現存する都市近郊路線にも共通するものがあり、また過去にこれらの特徴持っていた都市近郊路線も多い。京王線東急田園都市線大井町線京急本線近鉄奈良線阪神本線山陽電気鉄道本線などがある。 なお、インターアーバン公式の定義としては、アメリカ合衆国統計局1902年以降行っていた電鉄道統計における区分挙げることができる。アメリカ合衆国統計局当初都市間の電気鉄道郊外電気鉄道全てインターアーバン定義し1912年以降会社規模によって区分おこなったこうした定義は、上記のようなイメージとはかけ離れた規格路面軌道等を含んでしまうため、路面電車インターアーバンについての研究行ったハーバード大学メーソンイリノイ大学デューUCLAヒルトンらは、より実態即した定義を行っている。それらは上記のような、我々のイメージする定義とほぼ一致するのである

※この「インターアーバンの定義」の解説は、「インターアーバン」の解説の一部です。
「インターアーバンの定義」を含む「インターアーバン」の記事については、「インターアーバン」の概要を参照ください。

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