インジェクションブロー成形とは? わかりやすく解説

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インジェクションブロー成形(射出吹込み成形)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/10 07:16 UTC 版)

ブロー成形」の記事における「インジェクションブロー成形(射出吹込み成形)」の解説

射出吹込み成形や2軸延伸ブロー成形とも呼ばれ射出成形ブロー成形組み合わせた成形法で両者利点取り入れている。射出成形により試験管状の有底パリソン(プリフォーム)を成形してからブロー成形使用する。ダイレクトブロー成形比べ高精度バリ取り等の後工程がなく延伸倍率高くなることから強度優れその結果肉薄化が可能となって使用樹脂量を減らすことができる。射出成形ブロー成形連続して行うホットパリソン・インジェクション・ブロー法(1ステージ法)と、一度冷却してから別のブロー成形機で加熱軟化成形するコールドパリソン・インジェクション・ブロー法(2ステージ法)があり、それぞれに長所短所がある。 ホットパリソン・インジェクション・ブロー 連続して成形するので再加熱必要性がないのでコールドパリソン・インジェクション・ブロー比較してエネルギーの無駄が少なく、また機器設置面積少なくて済む。射出成形ブロー成形金型取り数が同数場合射出成型工程サイクル時間がより長くなるため、ブロー成型能力過剰となる。この問題解消するため、ブロー成形金型数を射出成形金型数の約数とした装置存在するが、今度射出成形後からブロー成形までの所要時間ばらつき生じる為、温度条件難易度が増す。なお、もともとは直接ブロー成形使用される連続した中空パイプ状のものをホットパリソンと呼んでおり、混同注意が必要である。 コールドパリソン・インジェクション・ブロー 再加熱するのでエネルギーの無駄がある一方でブロー成形時のプリフォームの温度条件一定としやすいので、製品品質安定に繋がる。歴史的に1ステージ法より早く登場し射出成形ブロー成形独立していることから、それぞれ個別機器大型化進み、現在では比較大量生産向けた規模設備主流である。この方式の最大メリットは、比較技術難易度の低いブロー成形だけを飲料メーカーなどが自社行えようになった点であり、従来外部から缶や瓶を調達する場合には、ほとんど空気運送していたも同然だったものが、プリフォームであれば見かけ比重樹脂ペレットとほぼ同程度に密であり、運送コスト削減加え最終製品需要に応じて容器製造することができ、中間在庫削減を可能とした。海外ではこのためのプリフォームの市場発展したが、日本ではプリフォームを外販する製造者少なく、この製法大手飲料メーカーや、容器メーカー限られていた。

※この「インジェクションブロー成形(射出吹込み成形)」の解説は、「ブロー成形」の解説の一部です。
「インジェクションブロー成形(射出吹込み成形)」を含む「ブロー成形」の記事については、「ブロー成形」の概要を参照ください。

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