イブン・トファイルとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > イブン・トファイルの意味・解説 

イブン・トファイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/05 15:15 UTC 版)

イブン・トゥファイルAbu Bakr Muhammad ibn Abd al-Malik ibn Muhammad ibn Tufail al-Qaisi al-Andalusi ‏أبو بكر محمد بن عبد الملك بن محمد بن طفيل القيسي الأندلسي‎1105年-1185年)は、スペインアンダルシア地方で活躍したイスラーム哲学者。西方イスラーム哲学においてイブン・バーッジャイブン・ルシュドを繋ぐ大事な思想家である。ヨーロッパ語圏ではラテン語されたアブバーケル (Abubacer) の名でも知られている。




「イブン・トファイル」の続きの解説一覧

イブン・トファイル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 09:39 UTC 版)

イスラーム哲学」の記事における「イブン・トファイル」の解説

イブン・トファイルは、イブン・バーッジャ門下生であったと言われている。やや彼の経歴不明瞭なところがあるが、グラナダ近郊生まれといわれている。彼は、ムワッヒド朝侍医としても、腕を振るっていた。彼の哲学思想は、代表作である『ヤクザーンの子ハイイ』に集約されている。これは、哲学的な物語作品であり、いわゆる哲学書とは一線を画すのである。ヤクザーンとは、目覚めている者を意味し、すなわち神のことである。ハイイとは、生きている者を意味し、すなわち理性のことである。つまり、このタイトルの書によって哲学全体表現しようとする試みのである内容詳細省略するが、トファイルはこの著作によって、大多数人間真理知らず暮らしていること、また知ろうとしない暮らしているということ指摘している。人々信仰によって救われようとするが、これでは現世的低級な部分にしかと留まることができず、真理到達することはできない真理を知るという行為は、哲学でしかすることができない宗教ではこれを象徴的に暗示的に示すことかできず、単なる一手に過ぎないという。 この様哲学宗教の上明確においたトファイルの思想は、当時宗教家からは反感を買い哲学に対して注意の目で持って見られてしまった。イブン・トファイル自身は、哲学神学熱愛していた時のカリフ、アブー・ヤアクーブの寵愛を受けながら、穏健に生涯を送ることができ、1185年高齢没した

※この「イブン・トファイル」の解説は、「イスラーム哲学」の解説の一部です。
「イブン・トファイル」を含む「イスラーム哲学」の記事については、「イスラーム哲学」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「イブン・トファイル」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「イブン・トファイル」の関連用語

イブン・トファイルのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



イブン・トファイルのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのイブン・トファイル (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのイスラーム哲学 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS