イギリス海軍の航空管制艦(A/D型)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/21 03:09 UTC 版)
「レーダーピケット艦」の記事における「イギリス海軍の航空管制艦(A/D型)」の解説
1950年代初期より建造されたソールズベリー級フリゲート4隻は、船団護衛に就く護衛艦が航空管制能力を持つことで、航空母艦の覆域外で地上基地から発進した戦闘機の掩護を受けるという戦術要求から航空管制艦(A/D型、aircraft directionの略)として完成した。またバトル級駆逐艦から4隻、ウェポン級駆逐艦の4隻すべてもA/D艦として大型の965型早期警戒レーダーを装備する改装を行っているが、アイデアそのものはバトル級の建造当時の1943年ごろからあり、戦後には艦隊に随伴して潜在的な経空脅威を探知・識別・追跡し、それらに友軍航空機を誘導するFast Air Detection Escort (FADE)として前述の改装に至った。 改装工事あるいは建造はアメリカ海軍のレーダー哨戒駆逐艦/護衛艦の整備時期と期を同じにしているが、バトル級、ウェポン級が守るべき、あるいは誘導すべき艦載機を積んだイギリス海軍のCTOL空母が1960年代半ばに労働党政権によって全廃される決定が下されたことあり、これらのレーダーピケット艦も1970年代半ばまでに退役している。 また、カウンティ級以後のイギリス海軍の駆逐艦は全て艦隊防空用の対空ミサイル(シースラグやシーダート、アスター)を装備したミサイル駆逐艦となっており、全艦が長距離対空捜索用の早期警戒レーダー(965型/1022型(英語版)/1046型)を装備している。
※この「イギリス海軍の航空管制艦(A/D型)」の解説は、「レーダーピケット艦」の解説の一部です。
「イギリス海軍の航空管制艦(A/D型)」を含む「レーダーピケット艦」の記事については、「レーダーピケット艦」の概要を参照ください。
- イギリス海軍の航空管制艦のページへのリンク