アーサー王に仕える
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 04:50 UTC 版)
ある時、ユーサーはコーンウォール公ゴルロイスの妃イグレインに一目惚れしてしつこく言い寄り、それが元でコーンウォールと戦争状態になった。ユーサーは戦争になってもイグレインのことしか考えられなくなったため、マーリンを呼び出し、魔法の薬で二人はゴルロイスとその従者に化け、イグレインのいるティンタジェル城に侵入して一夜を共に過ごした。この時イグレインが懐妊したのが後のアーサー王である。なお、ユーサーがベッドに入るまさにその直前、ユーサーが軍を指揮していないと見破ったゴルロイスはブリテン軍に突撃したものの返り討ちにあって敗死しており、散文『アーサー王の死』では、イグレインは前夫が死んだ三時間以上後にアーサーを身ごもったのだから、アーサーは不義の子ではなく嫡出の王なのだ、とマーリンが他の家臣らに釈明する場面がある。 『ブリタニア列王史』ではマーリンの具体的な登場はここで終わるが、後の章では「マーリンがアーサー王に予言した」という文があるので、引き続きユーサーの息子のアーサー王にも仕えたのだと思われる。 『アーサー王の死』では、アーサー王の治世下では、即位に反対する勢力との戦いに助言して王を勝利に導いたり、王を「湖の貴婦人」の元に導いて聖剣エクスカリバーを授けたりするなどの活躍を見せた。 また、同小説では、やがてアーサーの実子モードレッドが国を滅ぼすことを予言し、モードレッドを確実に殺すために貴人に産まれた5月1日生まれの子供は全て虐殺するように助言した。この事件のため、多くの貴族から恨まれていた。
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