アビ漁とは? わかりやすく解説

アビ漁

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 02:33 UTC 版)

アビ」の記事における「アビ漁」の解説

瀬戸内海に浮かぶ斎島呉市豊田郡豊浜町)では、アビ類(正確にはほとんどがシロエリオオハム)を目印にした「鳥持網代」(とりもちあじろ) または「網代」(とりつきあじろ) と呼ばれる漁場での漁「イカリ漁」が古くら行われていた。アビ漁は江戸時代元禄あるいは寛永始まったといわれ、かつては芸予諸島竹原市忠海沖から防予諸島屋代島周防大島)沖まで広範囲行われていた。アビ群れ好物イカナゴ取り囲むようにして攻撃すると、追い込まれイカナゴ群れ海中に潜る。これを狙ってマダイスズキがやってきたところを一本釣りするというものであるそれゆえこの地域ではアビ大切に保護してきた。この地域は「アビ渡来群游海面」として1931年昭和6年)国の天然記念物指定され1964年には広島県県鳥指定されている。 しかし、約300年続いた広島のアビ漁も過去の話となった限度越えた大量海砂採取海底荒れイカナゴ棲む生態系破壊されたこと、高速船運行アビ類の生息脅かされたことが、減少原因考えられている。1986年昭和61年)を最後にアビ漁は途絶え、今では瀬戸内海アビ類をみることさえまれである。古文書には数えるほど記録のあるアビ類も、豊浜町では60羽ほどの飛来があるのみである。豊浜町の隣島の上蒲刈でも、海岸からアビ類を観察できる。 なお、現在は条例海砂採取制限をかける自治体増えてきたが、すでに遅しの感があり、個体数回復絶望的見られている。

※この「アビ漁」の解説は、「アビ」の解説の一部です。
「アビ漁」を含む「アビ」の記事については、「アビ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「アビ漁」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アビ漁」の関連用語

アビ漁のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アビ漁のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのアビ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS