アナログコンピュータ世代とは? わかりやすく解説

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アナログコンピュータ世代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 08:48 UTC 版)

武器管制システム」の記事における「アナログコンピュータ世代」の解説

第二次世界大戦経験通じてアメリカ海軍射撃指揮システムFCS)について大きな不満は抱いていなかったものの、イギリス海軍使用してたような目標指示装置欠如問題視された。すなわち、イギリス海軍では射撃指揮システムTIUTarget Indication Unit)を連接し、293型などの捕捉レーダーによって目標捕捉し上で火器管制レーダー移管するようにすることで射撃指揮効率化していたが、アメリカ海軍でこのような措置行っていなかった。その後、全く新し対空兵器として艦対空ミサイル台頭すると、この問題はますます顕在化した。火器管制レーダー目標捕捉追尾なければミサイル発射できないが、火器管制レーダーの細いビーム小刻みに動かして目標捕捉するのでは貴重な時間浪費することになった。この課題に対して、他のレーダーなどから得られ目標情報ミサイル射撃指揮システム移管することで、目標捕捉円滑化することが構想されるようになった当時、既に砲熕兵器について同様の処理を行うための装置として目標指示システムTDS)が用いられていた。武器局 (BuOrd) からの委託受けてその研究・開発行っていたベル研究所では、同研究所送り出した初の実用機であるTDS Mk.3の次のバージョンとしてDEDesignation Equipment) Mk.7を開発し、これはボストン級ミサイル巡洋艦搭載された。同級ボルチモア級重巡洋艦テリア艦対空ミサイル搭載して改装した艦であり、DE Mk.7においては砲熕兵器目標指示全自動ミサイル目標指示半自動式となった砲熕兵器のみを対象とするTDSに対してこのようにミサイル対象とするシステムWDS呼称されるようになり、またDE中核としたシステム化進められDE Mk.7がWDS Mk.1、またDE Mk.8がWDS Mk.2、DE Mk.9がWDS Mk.3となった。また同様に、WDE(Weapon Direction EquipmentMk.1WDS Mk.4、WDE Mk.2がWDS Mk.6、WDE Mk.3がWDS Mk.5となった。なおWDS Mk.4はウェスタン・エレクトリック、Mk.6はレイセオン製品であったWDSは、システム固有のアナログコンピュータおよびPPIコンソール有していた。アナログコンピュータ目標情報管理のために使用され通常、8個程度目標情報を処理できた。まず目標捜索追尾コンソールTarget Selection and Tracking Console, TSTC)のPPI画面上にレーダーから受け取った情報表示されこのうち脅威度高く交戦可能と考えられるものをオペレータ選んでカーソル指定することで、目標座標コンピュータ転送される方位盤割当コンソールDirector Assignment Console, DAC)において、武器管制官が目標優先度評定すると、評定結果脅威度に応じて順次目標情報FCS移管され、FCSコンピュータ算定した射撃諸元WDSコンピュータ送信される。いつ目標射程に入るか、またいつ射撃開始するべきであるかがミサイル発射コンソールWeapon Assignment Console, WAC)に表示されここから操作ミサイル発射される

※この「アナログコンピュータ世代」の解説は、「武器管制システム」の解説の一部です。
「アナログコンピュータ世代」を含む「武器管制システム」の記事については、「武器管制システム」の概要を参照ください。

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