アジア

世界宗教用語大事典

アジア 【Asia】

六大州の一つ。北半球の北部に位置し、ユーラシア大陸の大部分を占める世界最大の大陸。古代に地中海東部で活躍のフェニキア人が、東方をアス〈Acu日が出る地方〉と呼んだのが名の起こりという。紀元前数千年前からメソポタミア（イラク）・インド・中国の河川流域に、農耕文明が開け、これらの地域には、すでに文明交流が認められる。インドには統一国家やカースト制が現れ、仏教も起こった。中国にも統一国家（秦）、中央集権国家（漢）、大帝国（唐）などができた。シルクロードによる東西文化の交流は紀元前数世紀に始まっている。七世紀初めにアラビアに出現したイスラム教は、急速に拡大し世界的大宗教となった。同教はインドにも広がり、仏教は逆にインドでは衰微し、東南アジア・東アジアに定着した。キリストはアジア西南部のパレスチナに生まれたので、まず小アジア地方（黒海・地中海に囲まれた半島）に伝道され、それからヨーロッパに伸展した。パレスチナはイスラエル人の活躍した場所であり、旧約歴史の舞台である。日本・中国・朝鮮・インド・ビルマ・タイ・インドネシアなどの地域を東洋と呼ぶ（狭義には中国で日本を指す）。漢字で亜細亜。