アジア人初のMLB通算3000安打達成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 15:04 UTC 版)
「イチロー」の記事における「アジア人初のMLB通算3000安打達成」の解説
2016年8月7日、敵地でのコロラド・ロッキーズ戦に「6番・中堅」で先発出場し、7回の第4打席でクリス・ルーシンからライトフェンス直撃の三塁打を放ち、史上30人目のMLB通算3000安打を達成。16シーズン目での3000安打到達はピート・ローズと並び史上最速タイ記録。3000本目の安打を三塁打で決めるのはポール・モリター以来、史上2人目であった。さらにこの三塁打で福本豊の持つ三塁打数の日本記録をNPB/MLB通算で更新し、単独1位の116本目とした。また、同一シーズンにMLBで3000本安打と500盗塁を同時達成したのは史上初である。8月16日、レッズ戦にスタメン出場し、9回の第4打席でライトへ三塁打を放ち、MLB通算3004安打目にしてMLB全30球団の本拠地で安打を記録した。29日のメッツ戦では4回に左前打を放った後、シーズン10個目の盗塁を記録し、NPB/MLB通算でMLB最多となるリッキー・ヘンダーソンに並ぶ23年連続2桁盗塁を成功させた。9月6日のフィラデルフィア・フィリーズ戦において代打で出場し、NPB/MLB通じて自身初の代打本塁打を放った。9月13日のアトランタ・ブレーブス戦で史上12人目となる通算900試合目の複数安打を達成した。10月5日、2017年における球団側が選択権を持つ契約オプションが行使されてチーム残留が決まり、2018年における球団側が選択権を持つ契約オプションが新たに追加された。 2017年4月19日、セーフコ・フィールドでのマリナーズとの最終戦では、ビジターの選手では異例の首振り人形が配布された。その試合で先発出場し、最終打席で本塁打を放ち、マリナーズファンは惜しみないスタンディングオベーションを送った。なおこの本塁打でNPB時代からつづくシーズン連続本塁打記録を25シーズン連続と伸ばし、リッキー・ヘンダーソンのもつMLB記録に並んだ。またこれでMLB通算761打点とし、松井秀喜の760打点を超え、日本人メジャーリーガーで歴代1位となった。6月25日、カブス戦に「1番・中堅」で先発出場。43歳246日での中堅手としての先発出場は、2002年7月24日、当時ボストン・レッドソックス所属のリッキー・ヘンダーソンが記録した43歳211日を抜き、MLB史上最高齢記録となった(その後も数試合で先発し、9月18日に記録を43歳331日に更新)。9月7日、ナショナルズ戦の5回に代打で出場して中前安打を放ってNPB/MLB通算5863塁打とし、王貞治が持っていた日本記録をNPB/MLB通算で塗り替えた。また、右翼手として史上8人目となる通算4000刺殺に到達した。11月3日、2018年における契約オプションが行使されず、マーリンズを退団することが発表された。
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