アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/30 05:57 UTC 版)
「スワーダ・アル・ムダファーラ」の記事における「アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール」の解説
アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール(アラビア語: مدرسة عزان بن قيس العالمية、英語: Azzan Bin Qais International School, ABQIS)は、日系オマーン人女性のスワーダ・アル・ムダファーラが1990年にオマーンの首都マスカットに創立した私立学校で、幼稚園児から12年生(英語版)(英語の Grade 12。1947年度以後の日本の学制では高校三年生に相当)のオマーン人子女に国際的な教育を授けることを目的とした男女共学校である。アラビア語と英語のバイリンガル教育を特徴とする。日本語で一般的に言われる「インターナショナル・スクール」とは異なり、在オマーン外国人の子女ではなく主にオマーン人子女を教育対象としている点に注意。 学校の名は、明治初年頃にマスカット・オマーン(現オマーン)を統治していた信仰篤きイマームであり、ハイサム・ビン・ターリク国王の先祖でもあるアッザーン・ビン・カイス・ビン・アッザーン(アラビア語版、英語版)にちなみ、オマーン文部省(英語版)から賜ったものである。これを日本で例えるならば、日本に帰化して数年しか経っていない元外国人が創立する私立学校の名に歴代天皇の名前を与えることに相当する栄誉であり、まさに破格の厚遇であったと言えよう。 創立の初年度に集まった児童は幼稚園児5名のみで、それは私立学校と言うより私立幼稚園や寺子屋と呼ぶ方が相応しい規模であった。しかし、スワーダ校長は粘り強く時間をかけてオマーン政府の期待に応えた。Windows 95の発売より4年前、まだPCが普及していなかった1991年の時点で幼稚園児から英語でコンピュータを学ばせるなど、先見的な教育を取り入れた。現地語と英語のバイリンガル教育に加えて、国際的な大学入学資格やコンピュータ、会計などの国際資格の取得実績を積み重ねるなど質の高い教育を授けることはもとより、毎朝生徒全員と握手して声をかけ、校長室もオープンにして相談に乗るスワーダ校長の姿勢などが生徒の信頼を集め、2003年には幼稚園児から12年生(高校三年生)までの500名が学ぶ大所帯に成長し、2010年3月には生徒数813名を数えるに至った。 創立者で初代校長のスワーダ・アル・ムダファーラは、2010年3月まで校長を務めていた。2016年11月現在の校長は、アンドレ・ネル (André Nel)。
※この「アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール」の解説は、「スワーダ・アル・ムダファーラ」の解説の一部です。
「アザン・ビン・ケイス・プライベートスクール」を含む「スワーダ・アル・ムダファーラ」の記事については、「スワーダ・アル・ムダファーラ」の概要を参照ください。
- アザン・ビン・ケイス・プライベートスクールのページへのリンク