アケボノコミックス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 14:00 UTC 版)
現在、すべて絶版及び入手困難。当時の曙出版は赤本・貸本の中堅版元で、新しくコミック部門を置き、その名称こそアケボノコミックスであった。なおアケボノコミックス第1号出版作品は『おそ松くん全集』第4巻である。1968年から1977年に掛け発行。その間発行されたアケボノコミックスは確認されているものだけで実に300冊以上に上る。曙出版は当時、自社の漫画雑誌を持っていないので、アケボノコミックスのラインナップの大多数は他社雑誌の連載作品と貸本系作家の書き下ろし作品という構成になっている。[要出典] 初出の雑誌は少年誌や少女誌、週刊誌や新聞に至るまで実にさまざまで、特定の出版社や雑誌に偏るというよりは、明らかに「作家単位でキープする」形のレーベルと言えるだろう。メインは曙出版がデビューの赤塚不二夫や曙出版と縁のある長谷邦夫をはじめ、フジオプロの作家群とよこたとくお、板井れんたろうなど、曙出版で赤本を執筆していた作家の過去作品を引っ張ってきてラインナップの作品数を増やした。全体の特徴としてはやはりフジオプロのギャグ作品、よこたとくおらのコメディー作品がかなり多くの割合を占めている(他には好美のぼる、徳南晴一郎、白川まり奈のホラー作品)。[要出典] コミックスの裏表紙には、「フジオプロ」や「ファミリー企画」といった、著者の所属するプロダクションのロゴが大きく印刷されて主張している。このラインナップを見ると、まるで曙出版がフジオプロの出版部門にも思えるが、もちろん曙出版は赤塚不二夫のデビュー前から存在する老舗出版社であり、そのような関係ではない。[要出典] 1977年(昭和52年)以降は、新規のアケボノコミックスは発行されなくなったが、重版は1980年代前半まで続いたとみられる。2000年頃に在庫僅少であったアケボノコミックスは完売した。よって現在の曙出版には1冊も在庫が残っていない。および2005年にはコミック事業から完全撤退した。[要出典]
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