アクティブダンパー
電子制御によって減衰力を調整するショックアブソーバーのこと。ラリーの場合、路面の変化が激しいため、将来的にはサスペンションセッティングの切り札になるとみられている。例をあげれば、ジャンプが多いSSでは、サスペンションは着地を考えて硬くする必要があるが、そうなればスムーズな路面でトラクションに欠けることになる。この矛盾する要求に対応するのがアクティブダンパーだが、現状では完成度も高くなく、さまざまな要求を満たすには、まだ時間が必要だとみられている。また、最近ではアンチロールバーの中間に油圧制御を入れたアクティブアンチロールバーの採用も始まった。
アクティブダンパー
1990年代初めに提唱された概念で、ダイナミックダンパーのアクティブ型のこと。ダイナミックダンパーは、自らが補助質量、ばね、減衰の振動系3要素を備え、補助質量の慣性力を利用して制振対象の振動を制御するシステムで、アクティブ型はこの作用をアクチュエーターと制御系で実現するものである。これは航空機の自動制御技術を利用したアクティブ制御とも同義である。サスペンションの場合には、主ばねとショックアブソーバーをアクチュエーターに置き換えて、すべてのサスペンションの機能を制御系で実現する、油圧式ハイドロニューマチック式アクティブサスペンションを指すことになる。日産バサラのアクティブダンパーサスペンションは、ショックアブソーバーを連続可変電子制御するもので、このダンパーとは別義となる。
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