ラテンアメリカ国営石油企業相互協力機構
【英】: asistencia reciproca petrolera estatal latinoamericana
略語: ARPEL
ARPEL は、1965 年 10 月リオデジャネイロで開催されたラテンアメリカ 8 カ国の国営石油会社の代表者会議 (同 2 ~ 3 日)で憲章が採択され、その創設が合意された。域内の石油業にかかわる経済的および技術的統合を目指す共助機構で、現在 YPF(アルゼンチン)、 YPFB(ボリビア)、Petrobras(ブラジル)、ENAP(チリ)、Ecopetrol(コロンビア)、CEPE(エクアドル)、Pemex(メキシコ)、Petroperu(ペルー)、ANCAP(ウルグアイ)、PDVSA(ベネズエラ)の 10 国営石油会社がそのメンバーとなっている。本部はウルグアイのモンテビデオに置かれている。 この協力機構の目的は、(1) 加盟企業間の情報交換、技術協力の推進、(2) 石油および関連産業の発展のための研究と相互共助、(3) 石油探鉱、開発、精製、流通プロジェクトの相互調整と推進、(4) 炭化水素資源の温存に関する研究と実施、(5) 国際機関、外国企業などとの対外折衝並びに調整、などにある。最高機関としての総会の下に、事務局(事務局長およびスタッフ 12 名で構成、事務局長は会員会社間で2年ごとに互選)、各種専門会議、委員会、資料情報図書館などを擁しているほか、下部機関としてのラテンアメリカ石油情報センター(CPLI)がブエノスアイレスに置かれている。また、機関誌 “ARPEL”などの刊行物により、加盟企業の業務実績と現況、会議などの報告、石油関連ニュース、技術情報などを発表しているほか、統計資料なども刊行されている。財政は各加盟企業間の共同負担である。OLADE がラテンアメリカ域内における非産油国も含む共同機構であり、エネルギー全般にかかわる政策的調整や情報交流を行う場となっているのに対し、ARPEL は産油国のみの国際機構であり、その活動範囲は狭い。しかしこの両機構は近年次第に密接な協力関係を形成する方向にある。なお ARPEL は、国連経済社会理事会(ECOSOC)、国連工業開発機関(UNIDO)、国連ラテンアメリカ経済委員会(ECLA)などの諸機関と密接な連係を保っている。 |

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