野球協約(やきゅうきょうやく)
プロ野球の実行委員会は、オーナー会議の承認を得た上で、野球協約を決定する。この野球協約に沿ってプロ野球の運営が行われるため、「プロ野球界の憲法」とも呼ばれている。
第1章の総則に始まり、1993年には、第22章でフリーエージェント (FA) 制度の規定が追加された。日本選手権シリーズの試合規定やコミッショナーの権限に関する定めのほか、選手契約に関する規定も多い。
ドラフト会議における新人選手の選択、球団間での選手のトレード、選手の年金といった選手契約などは、野球協約に沿って行われる。特に、選手が入団するときに球団と交わす契約書の様式が統一され、その統一契約書の全文は野球協約に記載されている。
野球協約第183条は、球団ならびに球団の役職員、監督、コーチおよび選手は、直接と間接とを問わず、他の球団の株式を所有することを禁止している。正々堂々と勝負することを前提とするスポーツにおいて、株式の所有による他球団の支配を排除することで、ファンの期待に応えようとするものだ。
今回の問題は、ニッポン放送が横浜のオーナー企業になると同時に、ニッポン放送と同じ系列のフジテレビがヤクルトの株を保有していることだ。特定の球団の間で関係が発生する点が野球協約に違反すると判断された格好だ。
(2001.12.03更新)
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