めざめる大地
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 01:08 UTC 版)
1979年第47回独立展出品作品 (2019年現在、京都国立近代美術館蔵)。 芝田絵画に登場するシンボライズされた女性像のモデルは藤子夫人といわれいてる。 芝田米三は一人で出かけていた海外取材旅行の折のあまりの美しい情景を、藤子夫人に向けて「青い海と素晴らしいソレントを見せたかった」という言葉とともに夫妻の子供たちが夫人の手を離れた1971年頃より藤子夫人との二人三脚の海外取材の旅が始まった。 二人は1979年にソビエトの古都レニングラードを訪れ、かつてのロマノフ王朝の「冬の宮殿」であったエミタージュ美術館の300万点の所蔵品、またロシア美術館の32万点の芸術品に圧倒されつつ、旅を進めて、多様な造形をみせる教会が立ち並ぶ美しい古都ススダリを目指した。 その道中の広大な大草原はおのずと二人に大きな感動を与え、藤子夫人は米三と過ごしたこの時間に「心からの幸せを感じた」と言い、このような大自然の営みを見て育った人々は心豊かで、この地から偉大な文学者や音楽家が生まれてきたのが良くわかると藤子夫人は感想を述べている。 芝田米三はこのときの感動を「めざめる大地」という作品に描いたと、藤子夫人は自身の著書「追憶の記・画家芝田米三と歩んだ人間讃歌の50年」において回想している。
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