むささび怪獣 バラン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/17 03:57 UTC 版)
「大怪獣バラン」の記事における「むささび怪獣 バラン」の解説
中生代の巨大爬虫類バラノポーダの生き残りで、北上川上流の湖に棲み、外部から隔絶された集落で破羅陀巍山神(バラダギさんじん、「バラダギサマ」とも称される)として信仰されていた。顔の周りの角と背筋に並ぶ透明な長いとげが特徴で、通常は四足歩行だが二本足で立ち上がることや、ムササビのように飛膜を広げて滑空することもできる。陸海空で活動できるのが特徴である。 研究員たちを襲ったことがきっかけで正体が判明し、眠りを覚まされて集落を破壊して飛び去ったあと、銚子沖や浦賀水道から羽田空港に上陸して暴れるが、光る物を飲み込む習性を利用され、科学者の藤村博士が作った強力な爆薬が仕込まれた照明弾を飲み込み、内部から爆破されて死亡する。 肉食恐竜の雰囲気でありながら、飛行能力を有することから、ゴジラとラドンの特徴を併せ持つと評される。マルサンによれば、「爬虫類ゴジラ属ラドン科バラノポーダ」に分類され、ポスターではゴジラ・ラドンをしのぐとされている。 体長は十数メートルから100メートルと資料によってまちまちであるが、羽田空港に出現した時は、ゴジラのように巨大な生物として描かれている。 スーツアクターは手塚勝巳、中島春雄。おもに、手塚が水上、中島が陸上を担当していた。手塚は、海に潜るシーンで点火装置のタイミングがずれ感電したという。中島は、前屈みになると脚の関節が人間のようになってしまうため、ラドンと同様に足元を見せないことを心がけていた。 別名は表題の「大怪獣」のほか、「東洋の怪物」「東洋の大怪獣」「むささび怪獣」「有翼膜竜」など多数存在する。 準備稿では、「婆羅陀魏」の名称はなく、単に「山神」と称されていた。 バランが漁船を転覆させるシーンでは、当時導入し始めたスクリーン・プロセスを用いている。 スタンダードサイズのフィルムをトリミングしたため、出現シーンでは体を上下させる際に頭が見切れてしまっている。
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