ひたち錦【ヒタチニシキ】(食用作物)
※登録写真はありません | 登録番号 | 第11086号 |
登録年月日 | 2003年 3月 17日 | |
農林水産植物の種類 | 稲 | |
登録品種の名称及びその読み | ひたち錦 よみ:ヒタチニシキ |
|
品種登録の有効期限 | 20 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 茨城県 | |
品種登録者の住所 | 茨城県水戸市笠原町978番6 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 須賀立夫、飯田幸彦、横田国夫、桐原俊明、西宮智美、高木嘉明、塙治雄、奥津喜章 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「岐系89号」に「月の光」を交配して育成された固定品種であり、育成地(茨城県水戸市)における成熟期は晩生の早、大粒、心白発現が多の醸造向きの水稲、粳種である。草型は偏穂重、稈長は長、細太はやや太、剛柔はやや剛、止葉の直立の程度は立、葉身及び葉鞘の色は淡緑である。穂長は長、穂数はやや少、粒着密度はやや疎、穂軸の抽出度はやや長、穂型は紡垂状、穎色は黄白、ふ先色は黄白-黄である。芒の有無と多少は稀、芒長は短、芒色は黄白-黄である。玄米の形は中、大小は大、粒色は白、色沢は中、精玄米千粒重は大、玄米の見かけの品質は上の下、光沢は良、香りは無、心白の多少は多、大小はやや小、腹白の多少及び胴割の多少は極少である。水稲・陸稲の別は水稲、粳・糯の別は粳、出穂期及び成熟期は晩生の早、穂発芽性は難、耐倒伏性は強、脱粒性は難である。いもち病抵抗性推定遺伝子型はPi-a、穂いもちほ場抵抗性及び葉いもちほ場抵抗性は強、しま葉枯病抵抗性品種群別外国稲型である。蛋白質含量は低である。「美山錦」と比較して、成熟期が遅いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-aであること、しま葉枯病抵抗性品種群別が外国稲型であること等で、「山田錦」と比較して、成熟期が早いこと、いもち病抵抗性推定遺伝子型がPi-aであること、しま葉枯病抵抗性品種群別が外国稲型(St2i)であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成3年に茨城県農業試験場(現茨城県農業総合センター、水戸市)において、「岐系89号」に「月の光」を交配し、雑種第3代で個体選抜を行い、以後、系統育種法により固定を図りながら特性の調査を継続し、12年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
ひたち錦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 23:15 UTC 版)
1991年、都道府県による開発。同県農業総合センターにて岐系89号/月の光を交配、2003年品種登録。それまで同県内で多く使用されてきた美山錦は、県の環境にとって耐倒伏性、耐病性に弱かったため、その点を克服すべく開発された。
※この「ひたち錦」の解説は、「酒米」の解説の一部です。
「ひたち錦」を含む「酒米」の記事については、「酒米」の概要を参照ください。
- ひたち錦のページへのリンク