にほん‐ぎんこう〔‐ギンカウ〕【日本銀行】
読み方:にほんぎんこう
日本銀行(にほんぎんこう)
日本経済の健全な発展と金融システムの安定のため、通貨の発行、金融政策の遂行、資金決済を行う手段の提供などを業務とする。通貨制度の中心として、特別な役割を担っている日本の中央銀行だ。
通貨の発行とは、1万円札などの紙幣を発行することを指す。お札のことを正式には「日本銀行券」と言うが、日本で唯一の発券銀行として、銀行券の発行を引き受けている。2000年には、ミレニアムと沖縄サミットを記念して、新たに2000円札が発行された。
また、銀行など民間の金融機関に資金を貸し付けることも業務の一つだ。このときの貸し出し金利が「公定歩合」だが、現在、0.25%と低い水準となっている。また、公開市場操作(オペレーション)と預金準備率操作を通じて、出回っている通貨量(マネーサプライ)を増減させる金融の量的操作を行う。
さらに、「政府の銀行」として、税金などの国庫金の保管と出納を行ったり、国債の発行を管理したりする。
このように、物価の安定、経済成長の持続、外国為替相場の安定、国際収支の均衡などが日本銀行の任務とされ、日本銀行法(日銀法)に定められている。
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(2001.05.06更新)
日本銀行(にほんぎんこう)
日本銀行は特別な銀行で、日本の中央銀行だ。日銀の仕事は、おもに3つに分けられる。
紙幣を発行する…日銀だけが日本銀行券を発行できる。日本銀行券とは一万円札とか千円札とかのことだ。日銀だけが特別に、これらのお札を発行できるようになっている。このため、日銀のことを発券銀行という。
銀行にお金を貸す…小学生でも、近頃は銀行に口座をもっていたりする。しかし、日銀の中に口座を開くことは、ふつうの人にはできない。どうしてかというと、日銀は個人のお金の取引をしないからだ。日銀は普通の銀行よりも、一段上の銀行だ。だから、銀行を相手にお金の貸し借りをする。このため、日銀のことを銀行の銀行ともいう。
政府の資金を管轄する…日銀は、普通の銀行とは違う。日銀は、政府のお金も扱っている。たとえば買い物をしたときの消費税も、最終的には日銀に預けられる。消費税だけじゃなくて、法人税や所得税など、税はすべて日銀に預けられる。ほかには、国債なども日銀が管理する。日銀は政府の資金を扱うことから、日銀のことを政府の銀行ともいう。
(2000.10.14掲載)
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