つぼややき

デジタル大辞泉

つぼや‐やき【^×壺屋焼】

読み方：つぼややき

沖縄県那覇市壺屋から産する陶器。17世紀末、琉球王朝が3か所の窯場を集結させたのに始まる。甕(かめ)・食器・酒器などの日用雑器が多く、独自の釉(うわぐすり)も開発されている。

壺屋焼の陶工新垣家の登り窯

伝統的工芸品

壺屋焼

壺屋焼

つぼややき

陶磁器

酒器（カラカラ）、抱瓶（ダチビン）、獅子（シーサー）、壷

17世紀後半、琉球王府によって美里の知花窯（ちばなかま）、首里の宝口窯（たからぐちがま）、那覇の湧田窯（わくたがま）が、現在の壺屋町に統合され誕生しました。

沖縄県

昭和51年6月2日

沖縄の焼物（やちむん）は、上焼（じょうやち）と荒焼（あらやち）に大別されます。上焼は、釉薬（ゆうやく）を施した、沖縄独特の色合い・図柄の食器等が作られます。荒焼は南蛮焼とも呼ばれる、釉薬を使わない比較的大きなもので、酒かめ、水かめ類等が多く生産されています。

沖縄大百科

壺屋焼

読み方：つぼややき

琉球王府は1682年に産業振興策として、土と水の利に恵まれ城からも港からも近い那覇市壺屋に各地の窯を統合。その後、産業だけでなく芸術としてもこの地は大いに発達した。昭和に入って柳宗悦や浜田庄司ら民芸運動指導者達の注目により、壺屋焼は全国から脚光を浴びることになった。
壺屋焼には赤絵やコバルトの大胆な絵柄が施された上焼(じょうやち)と、素朴な土味が魅力の荒焼(あらやち)の2種類がある。上焼は、日用品花親類、花器、酒器獅子、その他装飾品、置物などが多く作られ、荒焼ではおもに味噌壷、酒壷、水ガメ、厨子など大物が作られている。