それぞれが開拓者 Each an Explorer (1956) 別題「媒介者」
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2人の実地探査員、シューンズとスミスの乗った宇宙船が、超空間ジャンプの完了直後に原子エンジンに故障を起こした。この恒星系には2つの居住可能惑星があり、どちらにも植物相が確認された。始めに近いほうの第二惑星に着陸することにした。いつもは適当に着陸するシューンズが、植物の無い場所を見つけて着陸した。その植物は、緑の葉と淡紅色の花を持ち、開花していた。小屋のような建物からは原住民が現れた。それらは肩までの高さが3フィートで、4本足で歩き、二股にわかれた尾を持っていた。そして植物の世話をしていた。スミスが花を摘もうとすると、原住民にさえぎられた。やがて族長らしいものが現れた。その尾の先には2台の超空間照準器があった。宇宙船の中でテストするとちゃんと機能する。しかしなぜ地球の機器がここにあるのか。もっと欲しいという身振りをすると、原住民たちは尾で第一惑星を示した。そのあいだに、花は見る見るしぼんでいった。 シューンズが、エンジンは故障したままだと言うと、スミスが、いつの間にか直っていると答える。2人の乗った宇宙船は無事に離陸し第一惑星に向かった。その惑星は恒星に近い分、気温が高かったのだが、先ほどの惑星と同じ植物が生えていた。近くの穴からは、直径1フィート、長さ10フィートの蛇のような生物が現れた。それらは植物の手入れを始めた。そのうちの1匹が近づいてくると、身体の一部が膨らんで割れ、そこには2台の超空間照準器があった。そこでも2人は、花が閉じかけているのに気付いた。スミスが、帰還しようと言った。シューンズは決めかねていたが、やがて同意した。帰りの船内で、2人はこれまでの出来事を話し合った。2つの惑星に同じ植物。それらを手入れする動物。彼らは植物が惑星間の空間を越えて、交配するのではと考えた。交配させたのは自分たちの宇宙船である。
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