その他の所轄署の刑事
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/23 15:12 UTC 版)
「安積班シリーズ」の記事における「その他の所轄署の刑事」の解説
三国 俊治(みくに としはる) 初登場作品は『最前線』所収の『夕映え』。大井警察署のベテラン刑事で、階級は巡査部長であり、間もなく定年を迎えることとなっている。 安積が刑事になりたての頃、目黒署にいた刑事で、安積が最初に組んだ人物。刑事のイロハを徹底的に叩き込んだ師匠であり、安積は「厳しい先輩だった」と評している。安積には常に「予断が一番いけない。事実を積み重ねることが捜査だ」と言い続けており、安積がヘマを起こした時は厳しく叱責したこともあった。相手が自分より階級が上の人間でもはっきりと自分の主張を通すため、警察組織では出世しないタイプとされている。 安積の過去を描いた『道標』所収の『熾火』では、安積と初めて会った時のことが判明する。安積はどれだけ自分が厳しくしてもめげない人物であることや、被害者だけでなく、加害者の心情も丁寧に知ろうとする姿を見て、「お前は出世しないだろう。だが、間違いなくいい刑事になる」と評し、安積の手綱を握ることが自分の役目と自覚する。同じく安積の若い頃が描かれた『みぎわ』では、目黒署管内で発生したコンビニ強盗の犯人が自宅に戻ったことを突き止め、スピード逮捕に踏み切ろうとする安積に反対し、慎重になるよう制した。これは、自宅に強盗犯以外の人物がいる可能性があり、もしここで踏み切れば最悪の場合、立てこもり事件に発展する恐れがあったと睨んだためであった。その読み通り、強盗犯の交際相手の女性が自宅にいたことが判明、強盗犯が買い物のため外出したところを狙い、逮捕することとなった。事件解決後、安積には「我慢することも、刑事の仕事だ」と伝えている。 『夕映え』では、不動産会社社長が殺害された事件を捜査。安積と応援のためにやって来た部下である須田と桜井の様子を見て、「いい刑事になった。部下たちは、お前を露ほども疑っていない」と、安積の成長を高く評価した。安積には「私の師匠が良かったんです」と感謝の思いを告げられる。事件は筋読みが当たり、須田のツキも味方する形で解決。事件解決後、「元気でやれ」と安積に声をかけ、安積からは「三国さんもお元気で」と声をかけられて別れた。
※この「その他の所轄署の刑事」の解説は、「安積班シリーズ」の解説の一部です。
「その他の所轄署の刑事」を含む「安積班シリーズ」の記事については、「安積班シリーズ」の概要を参照ください。
- その他の所轄署の刑事のページへのリンク