スターリング‐エンジン【Stirling engine】
スターリング・エンジン
【英】: stirling engine
シリンダーとピストンで形成される空間内に、水素、ヘリウムなどの作動ガスを密封し、外部燃焼による作動ガスの加熱膨張、外部冷却による作動ガスの減圧減容によりピストンを動かす動作を繰り返し連続的に行って動力を得るという外燃機関である。理想的に作動すれば、理論的には、最高の熱効率を達成しうる熱機関サイクルであり、実際のエンジンにおいても 40 %前後の高い熱効率を得ることができ、さらにガソリン・エンジンなどの内燃機関に見られる爆発工程がないため、エンジン自体の振動、騒音レベルがかなり低い。また外燃機関であるため、石油、天然ガスを始め、石炭、まきなどの固体燃料、工場廃熱、太陽熱などの利用も可能であり、燃焼制御も容易であるので排気の清浄化を図ることができる。しかし一方、作動ガスは密封されているので、排気することによって排熱する内燃機関に比べて多くの熱をクーラーで排熱しなければならないために、大きなラジエータが必要であるなどの点もあり、欧米で試作機の実績はあるものの、まだ大規模な実用には至っていない。 |

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