さし

隠語大辞典

さし

1. 掏摸犯ノコトヲ云フ。〔第一類　言語及ヒ動作之部・岡山県〕

分類 岡山県

さし

1. 手袋の事を云ふ。
2. 手袋の事を云ふ。〔佐賀県〕

分類 佐賀県

さし

1. 同上（※「さす」参照）。〔第四類　言語動作〕
2. 警察官に密告する事を云ふ。

さし

1. 囚徒間ニ於ケル喧嘩口論－〔台湾内地人〕。〔第四類　言語動作〕

分類 囚徒／台湾内地人

さし

1. 質屋古物商ニ対スル贓品々触書。〔第四類　言語動作〕
2. 質商。古物商等に配布する盗難品の触書を云ふ。

さし

1. 相さしの略。共犯者なく独りで犯行を為すことをいふ。〔犯罪語〕
2. 犯罪語にて相さしの略。共犯者なく独りで犯行を為すことをいふ。
3. 〔隠〕犯罪語で相さしの略。共犯者なく独りで犯行を為すこと。
4. 共犯者なしで自己独自でやることをいふ。相さしの略。
5. 単独犯行の総称を云ふ。

分類 犯罪、犯罪語

さし

1. 被害者と相対することをいふ。さし向ふといふ意味である。〔犯罪語〕
2. 被害者と面会する事を云ふ。
3. あいざしともいい、犯人が被害者と相対すること。〔一般犯罪〕

分類 犯罪、犯罪語

さし

1. 同上（※「ぞう」参照）。〔第七類　雑纂〕
2. 贓物を云ふ。
3. 贓品。〔掏摸〕

分類 掏摸

さし

1. 匕首。可部　不良仲間。

分類 不良仲間

サシ

読み方：さし

1. 懐中ノコトヲ云フ。〔第二類　金銭器具物品之部・三重県〕

分類 三重県

サシ

読み方：さし

1. 銭入。
2. 財布。蟇口を云ふ。「どーらん」とも云ふ。

分類 ルンペン／大阪

サシ

読み方：さし

1. 手ノコトヲ云フ。〔第六類　人身之部・山口県〕
2. 手の事を云ふ。〔山口県〕

分類 山口県

サシ

読み方：さし

1. 二人で勝負をする事。
2. 骨牌賭博で二人差向いでする賭博を云ふ。

差

読み方：さし

1. 差向ヒノ意－二共謀人ノ一般犯罪。〔第三類　犯罪行為〕
2. 〔的〕「サシでやる」など、二人でやること。

分類 的

差

読み方：さし

1. 差合ひありて逢ひ難きお客をいふ。遊廓の語。

分類 花柳界

差し

読み方：さし

1. ⑴差向いの略、カルタ等で対手が一人となつた時をいう。⑵〔犯〕⑴から転じたもので、共犯者なく独りで犯行をなすこと。
2. 品触れ、匕首、密告。〔一般犯罪〕
3. ①贓物のこと。②警察官に密告すること。③単純犯行の総称。④手袋のこと。⑤品触のこと。⑥被害者と面会することをいう。「あいざし」ともいう。⑦骨牌賭博で二人差向いてする賭博をいう。⑧財布又は蟇口のこと。「どーらん」ともいう。⑨手又は手袋のこと。〔九州〕　⑩又匕首のこと。
4. ①指名。名指しの語頭省略。〔盗〕　②二人協力して（共犯）。差し即ち二人ということより。〔す〕　③品触。昔手配書を差し紙といつたところより。〔盗〕　④密告。ゆび（指）さしから。〔盗〕

分類 九州、犯罪、犯罪者、盗／す／犯罪

差（さ）し

読み方：さし

1. 妓籍を明かにせず男女同伴して旗亭、待合又は旅館等に来り投ずる者。妓の客席に侍して座布団を用ゆるは此際に限る。差向ひの意に用ゆる『差し』とは別語なり。

分類 花柳界

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