けいはんな線 生駒トンネル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 06:25 UTC 版)
「生駒トンネル」の記事における「けいはんな線 生駒トンネル」の解説
近鉄けいはんな線(旧名称:東大阪線)の生駒トンネルは1986年(昭和61年)に開業した。工法は、上越新幹線 などの建設工事で導入された「NATM工法」を採用した。 当初は1964年(昭和39年)まで使われていた奈良線旧生駒トンネルの再利用が検討されたが、計画線が断層破砕帯に並行することから、旧生駒トンネルの北側50mに東大阪線用の新トンネルが建設され、東側(生駒側)坑口付近で旧生駒トンネルにつなぐ形状となった。旧トンネルの再利用部分は395mである。トンネル内からの緊急脱出路は旧生駒トンネルの大阪方坑口近くに通じている。なお、トンネル坑口には当時の会長である佐伯勇揮毫による「一任天機」の扁額が掲げられている。 当トンネルは途中で新生駒トンネルの下を、さらに西坑口付近で奈良線額田 - 石切間の地下をくぐり、奈良線と2回交差する。 工事中の1984年(昭和59年)3月28日、西坑口(新石切駅)側導坑切羽付近で湧水による地表陥没事故が発生した。また、供用開始後の1987年(昭和62年)9月21日にはトンネル内で漏電によるケーブル火災が発生して通過中の電車が立ち往生し、1名が煙に巻かれ死亡する事故が発生したが、これを受けて消火設備・連絡設備の整備や当トンネルについては救急用工作車の配備が行われた。 Osaka Metro中央線所属の車両は、当トンネル内にある連続勾配に備えて抑速ブレーキを完備している。
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