きょう‐しょ〔ケフ‐〕【挟書】
きょう‐しょ〔ケウ‐〕【教書】
読み方:きょうしょ
1 ローマカトリック教会で、教皇・司教が信徒を教導するため公式に発する布告・書簡。
2 米国で、大統領や州知事が連邦議会または州議会に出す政治上の意見書。メッセージ。「一般—」「予算—」
3 英国で、国王から議会へ、また議会の一院から他の一院へ発する文書。
4 教科書のこと。
きょう‐しょ〔ケウ‐〕【▽校書】
教書(きょうしょ)
アメリカの大統領に与えられた権限として、国政のあらを報告し、必要かつ適切な手段を講ずるよう、連邦議会に教書を送付して勧告できる。合衆国憲法第2条第3項の規定に基く。
アメリカの政治では、議会を通過した法案に大統領が反対する場合、拒否権を発動して法案を議会に差し戻すことがある。他方で、大統領には法案を提出する権限が与えられておらず、教書の送付による勧告により議会の立法に影響を及ぼする。
大統領自らは議会に出席しないで、書記官に政府の基本方針を代読させるという慣行は、1801年から1809年まで在位したジェファーソン第3代大統領に始まる。
教書には、毎年1月下旬の年頭に行われる一般教書、10月 1日に始まる会計年度の予算案を提示する予算教書がある。そのほかにも、必要に応じて特別教書を送付することもできる。ちなみに、法案に対する拒否権の発動は、特別教書の形で行われる。
ブッシュ大統領は、2001年10月に始まる2002会計年度の予算教書の中で、財政の健全化に配慮しつつ、選挙公約だった大型減税などの政策を盛り込んだ。
(2001.03.04更新)
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