がま池とは? わかりやすく解説

がま池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/25 15:29 UTC 版)

がま池
所在地 日本 東京都港区元麻布2丁目10番
位置 北緯35度39分12.1秒 東経139度43分46.2秒 / 北緯35.653361度 東経139.729500度 / 35.653361; 139.729500座標: 北緯35度39分12.1秒 東経139度43分46.2秒 / 北緯35.653361度 東経139.729500度 / 35.653361; 139.729500
面積 0.001 km2
周囲長 0.05 km
水面の標高 20 m
成因 丘陵地の窪地
淡水・汽水 淡水
湖沼型 富栄養湖
プロジェクト 地形
テンプレートを表示

がま池(がまいけ)は、東京都港区元麻布にある

概要

六本木ヒルズに程近い東京の山の手の丘陵地にある小さな池で、現在はマンションの敷地内に位置しているため、敷地外から見ることはできるものの、池付近への立ち入りはできない。かつては約500坪(1,650m2)の面積があって、どのような日照りでも枯れることがないと言われていたが、現在は大部分が埋め立てられている[1][2]

NHKブラタモリにて紹介された(2010年12月9日 三田・麻布 完全版)。

歴史

説明
  • この池は江戸時代には備中国成羽の領主[3]であった山崎家の屋敷内にあった。山崎治正が当主の文政4年(1821年7月2日の大火で周りが焼失した際、山崎家の屋敷だけが類焼を免れたが、それはこの池の大がえるが水を吹いて火を消したためであると言われた。そこで、山崎家では「上」の字が書かれた御札を授けるようになり、防火、火傷のお守りとして人気を集めた[4]。この御札は山崎家の家人である清水家が発行していたが、昭和4年(1929年)からは麻布町内の末広神社で授与されるようになった。末広神社は第二次世界大戦中に建物疎開で竹長稲荷(後の十番稲荷神社)に合併され、御札も途絶えたが、平成20年(2008年)に十番稲荷神社が御札を復活し、授与するようになった。御札の「上」の字は、社伝の史料にもとづき、がま池で汲んだ水を用いた墨で書かれている[1][2][5]
  • 池のまわりの土地は維新後渡辺国武子爵の所有となり、国武の養孫の理論物理学者渡辺慧がマンションを建て、土地会社の管理地になる[6]
  • 1924年3月21日付東京朝日新聞に箱根土地株式会社が麻布区西町3500坪の分譲地の広告を掲載。

脚注

  1. ^ a b がま池とかえる御守り・上の字様 十番稲荷神社
  2. ^ a b 十番稲荷神社 岡山県
  3. ^ 後述の火事の際は交代寄合。のち維新立藩(明治立藩)により大名
  4. ^ 港区史上巻p1054-55
  5. ^ 後述の敷地の持ち主の変遷により、山崎家退去以降は実は井戸水が用いられていたが、現在は十番稲荷が年に一度池の水を汲み、これを使用して札を制作している。
  6. ^ 麻布本村町 荒潤三/著 ラ・テール出版局 ISBN 4-947681-05-5 p45-46

がま池

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/29 01:27 UTC 版)

成羽藩」の記事における「がま池」の解説

交代寄合表向御礼衆時代及び維新立藩後の成羽藩の上屋敷現在の東京都港区元麻布2丁目にあり、大きな池があった。文政4年1821年)の大火では山崎家上屋敷のみが類焼免れたが、これはこの池に住むという大ガマ吹きかけて類焼防いだからであるという言い伝え残っている。これ以降江戸市中人々は、山崎家火除けお守り乞うようになった明治維新以降は、近所末広神社お札発給引き継いだ。旧成羽藩江戸藩邸のがま池は、明治以降東京名所一つ数えられる名所となったが、昭和8年1933年)にほとんどが埋め立てられ、さらに埋め立てられ、現在はマンション敷地内一部残っているのみとなった。尚、このがま池はNHK総合テレビ紀行教養バラエティ番組ブラタモリ』において、2009年11月12日第5回放送三田麻布」にて取り上げられた。

※この「がま池」の解説は、「成羽藩」の解説の一部です。
「がま池」を含む「成羽藩」の記事については、「成羽藩」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「がま池」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「がま池」の関連用語

がま池のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



がま池のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのがま池 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの成羽藩 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS