海上保険(かいじょうほけん)
本船積載の貨物に損傷が生じた場合に、その損害を保険会社が補填することをいいます。海上保険証券(Marine Insurance Policy)には、契約者と保険会社の契約上の約款、条件、その他主要事項が記載されており、裏書譲渡が可能です。わが国の海上保険証券は、英国のロイドSGフォームとロンドン保険協会の統一様式を手本に日本損害保険協会が定めた標準様式に準拠しています。海上保険
【英】: marine insurance
海上危険、すなわち航海に関する事故によって生ずる損害の填補{てんぽ}を目的とする保険であり、通常、船舶保険と貨物海上保険とに大別される。 海上保険は、航海中に生ずる事故を保険事故とするのが原則であるが、船舶保険では、船舶建造保険、修繕保険などにより、陸上で生ずる事故を担保することがあり、また、貨物陸上保険では、航海の前後に接続する内水輸送中(河川、湖沼、港湾)および、陸上輸送中の危険をあわせて担保する場合が多い。海上保険の起源は、12 ~ 13 世紀の地中海の海事慣行である海上貸借に端を発するもので、これは、船舶や積荷を担保とする条件付消費貸借である。すなわち金融業者から貿易資金として一定の金銭を前借りした船主の債務弁済利息の支払は、航海が無事に終了することを条件としたもので、海上危険によって船舶が全損となり、その航海が挫折{ざせつ}したときには、債務の一切を免れるというものである。以後、国際貿易におけるリスク・ヘッジの必要性から形を変えて、今日の海上保険となったものである。 |

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