あやのぼり【アヤノボリ】(桑)
登録番号 | 第14676号 | |
登録年月日 | 2007年 1月 22日 | |
農林水産植物の種類 | 桑 | |
登録品種の名称及びその読み | あやのぼり よみ:アヤノボリ | |
品種登録の有効期限 | 30 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 独立行政法人農業生物資源研究所 | |
品種登録者の住所 | 茨城県つくば市観音台二丁目1番地2 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 小山明夫、町井博明、山ノ内宏昭、長沼計作、樋田仁蔵、横山忠治、遊佐富士雄、早坂七郎 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「わせみどり」に「はやてさかり」をコルヒチン処理して育成した4倍体系統を交配して育成されたものであり、春蚕期及び夏秋蚕期の収量がかなり多で3倍体の春秋兼用及び夏秋専用による壮蚕用向きの品種である。刈桑樹型は展開、冬芽の着き方は平行直立、形は長三角形、色は褐色、光沢は弱、副芽の多少は中である。葉の欠刻数は4、大きさは大、葉先の形状は尖頭状、鋸歯の形状は円鋸歯、色は濃緑色、葉面の粗滑は平滑、横断面は平たん、厚さは厚である。枝条数はやや少、枝条の長さは長、太さは太、色は灰褐色、表面の粗滑はやや粗、枝の姿勢は一部横臥、曲直は真直、節間長はやや短である。花性は雄性、樹勢はやや強、発芽の早晩は中、再発芽力はやや弱である。耐寒性は中、耐倒伏性はやや強、縮葉細菌病抵抗性、萎縮病抵抗性及び裏うどんこ病抵抗性は中、蚕期別収葉量の春蚕期及び夏秋蚕期はかなり多、芽のすそ上り及び葉の硬化は中、飼料価値はやや良、倍数性は3倍体である。「しんいちのせ」と比較して、刈桑樹型が展開であること、縮葉細菌病抵抗性が弱いこと等で、「はやてさかり」と比較して、冬芽が褐色であること、枝条が長いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成2年に東北農業試験場(福島県福島市)において、「わせみどり」に「はやてさかり」をコルヒチン処理して育成した4倍体系統を交配し、3年から個体選抜、6年から系統選抜、8年から蚕糸・昆虫農業技術研究所(現独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、茨城県つくば市)において、系統選抜、以後、特性検定試験、系統適応性検定試験等を行い、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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