「THE SPINOFF!」(5巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/24 16:11 UTC 版)
「NEW GAME!」の記事における「「THE SPINOFF!」(5巻)」の解説
物語は青葉がイーグルジャンプに入社する前年、ゲーム『フェアリーズストーリー2』(以下『FS2』)の設定資料集が発売された日に遡る。高校3年に進級し、ゲームのキャラクターデザイナーになる夢を恥じらいながらも諦められない青葉は、進路希望調査の稚拙な回答を親友のねねに目撃され、まずは美術大学に進学し、そこからゲーム会社へ就職するという現実的な進路を提案される。美大受験について質問するために美術教師の元を訪れた青葉は、廃部寸前の美術部をひとりで切り盛りする星川ほたると出会い、優れた美術の技量を持ち恥じることなく将来の夢を語る彼女に感銘を受ける。青葉はねねと共に美術部に入部し、ほたるに倣って美大受験のための美術を学び始める。 季節が巡る中、青葉とほたるは部活や学校生活や合宿を通じて絆を深め、互いに影響を受けながら精神的にも成長し、技術を磨いていく。他人と対立することを避けがちだったほたるは、青葉との交流を経て、面と向かって言いづらかったことも指摘できるようになる。一方で、ねねの画力は美大合格レベルには程遠く、3人揃って同じ大学に進学することはできないという現実にも直面する。3人は互いに友情を確認しつつもそれぞれの進路を固めていくが、あるときねねは青葉が、ほたると同じ美大に進学してから就職するという進路にとらわれすぎていることを指摘する。青葉はねねが示した『FS2』の設定資料集を読み返し、憧れの人である八神コウが、高卒ですぐにキャラクターデザイナーに抜擢されていたことを初めて知る。青葉は、自分にコウのような才能はないと考え、高卒からの就職試験をためらうが、ほたるは青葉が才能の有無を言い訳にしていることを指摘する。青葉は考えを改め、ねねやほたるの「不採用でも大学卒業後にまた再挑戦できるのだから、記念受験だと思えばいい」という助言にも後押しされ、美大受験と就職試験を併願することにする。 面接日に、待合室で時間を待たされていた青葉は、正体を隠して面接本番前に現れたコウ本人と人事担当者の葉月しずくから、高卒で就職に挑戦する理由を尋ねられ、友人たちに背中を押されてここに来た経緯と自分の意気込みを、恥じることなく語る。青葉は直後の面接本番でしどろもどろになって失敗してしまうが、しずくの目には留まり、結果的にはほたると一緒の美術大学の合格発表と同時にイーグルジャンプの採用通知も受け取る。夢か友情かという選択を迫られた青葉は就職を選択し、ほたるとねねもそれを祝福する。本編冒頭の場面に戻ってエピソードが終わる。
※この「「THE SPINOFF!」(5巻)」の解説は、「NEW GAME!」の解説の一部です。
「「THE SPINOFF!」(5巻)」を含む「NEW GAME!」の記事については、「NEW GAME!」の概要を参照ください。
- 「THE SPINOFF!」のページへのリンク