「親不孝通り」名称復活の論争
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「親不孝通り」の記事における「「親不孝通り」名称復活の論争」の解説
2015年頃から、地元商店主たちがかつての愛着のある名称で足が遠のいた若者を取り戻そうと、再び「親不孝通り」という旧称を復活させる動きが高まっている。旧称復活に動いた天神3丁目町内会長の吉永拓哉は「昔から親不孝者と自覚しながら(DJやダンサー等の)夢を追い掛ける若者を受け入れ、応援してきた街だった。これからもそうありたい」と述べている。また、福岡市長の高島宗一郎も「猥雑な部分もまた街の魅力。個人的にはいいんじゃないかと思う」と名称復活を支持する発言をしている。西日本新聞が福岡市界隈の市民50人に聞き取り調査をしたところ、親不孝派26人、親富孝派20人、どちらでも良いが4人との結果だった。親不孝派からは「世間の話題となり、集客につながるのではないか」「名前の由来は話のネタになる」「かつては韓国から遊びに来た友人に面白おかしく説明できたのに」という意見が寄せられた一方、親富孝派からは「『不』だと、本当に親不孝をしている気分になっちゃう」「(親不孝通りの名称は)いわくつきで昔、事件でもあったのかと思っていた」「せっかく縁起のいい字なのに、戻したらまた治安が悪くなりそう」といった意見が寄せられた。Yahoo!意識調査が2015年11月28日~12月8日に「『親不孝通り』に名称を戻すべき?」という題でアンケート調査を行ったところ、合計37,979票のうち「『親不孝通り』に戻すべき」が61.4%、「『親富孝通り』のままがよい」が13.5%、「違う名前にする」が15.5%、「わからない」が9.6%という結果だった。 2017年2月9日、地元の協議会が旧称「親不孝通り」を復活させることを決め、同年2月20日に福岡市に名称変更を申請した。名称アンケートでは「親不孝通り」71%、「親富孝通り」19%、「親ふこう通り」9%という結果であった。今後は福岡市と共同で、酔客が座り込む花壇を撤去して歩道を拡大し、街路樹も枝葉が広がらない木に植え替えて見通しをよくするなどバリアフリー化する計画である。
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